日本人は2017年夏からずっとカードの発送を待っている状態ですが、2020年5月現在でも日本国内でのカード発行は未定です。日本の仮想通貨規制を遵守するとなると今後もかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。
しかしシンガポール(本社)をはじめとする一部の国では順調に発行されていて、私が住むマレーシアにも2019年4月にカードが届きました。
最新情報
TenXカード届きました!日本人最速か!?(住んでないけど) pic.twitter.com/h14F5IHsGS
— ヨネダ メガネ (@yoneda_megane) April 28, 2019
2019年1月、シンガポールからスタートしてアジア各国でカード発行開始し、2020年4月についにEUで発行を再開。まずはドイツとオーストリアからスタート。
Germany and Austria, we’ve got news for you! Hear it directly from our CEO Toby himself.
Get the #TenX app: https://t.co/O6JaO12Git pic.twitter.com/0oGPOcQAHE
— TenX (@tenxwallet) March 2, 2020
2018年、全カード発行停止
下記で解説することは2018年正月時点でのニュースです。現時点で状況が変化しているのであらかじめご了承ください。
#TenX advisory: Following an urgent communication from our card issuer WaveCrest, payments on the TenX card will be unavailable. We are working on a solution and will let you know further details as soon as we have them. We apologise for the inconvenience.
— TenX (@tenxwallet) January 5, 2018
TenX公式ツイッターアカウントが、TenXカードが使えなくなったと突然公式発表。
これによりTenXカードを使う人は世界でゼロになりました。
ではこのニュースに関する解説です。
まず、TenXのVISAデビットカードはWaveCrestというカード発行体と契約して提供していました。要するに外注です。
そのWaveCrestがVISAによってライセンスを取り消されたため、WaveCrestによって発行されたカードがすべて使えなくなったというのが今回の事件の真相です。
幸いにもWaveCrestが原因でカードが使えなくなってしまったので、TenXがVISAに嫌われたとかそんな感じではないのです。
そして悲しいことに、この事件を境に世界から仮想通貨系デビットカードはほぼ駆逐されてしまったんですねぇ…。
WaveCrestはすでにEU圏外にはカードを提供できなくなっていた
実は、2017年10月にWaveCrestのカードはEU以外では使えなくなりました。Wavecrestは段階的に消えたわけです。
私はTenXを知る前にXapoというビットコインデビットカードを持っていたのですが、TenXと同じWavecrestのカードだったのでこれ以降使えなくなってしまいました。
これがなかったら夏にカードを注文した人は受け取っていたかも?
すでにカードを注文済みの人は?
待っていても永遠に届きません。
というのも、日本でカードの発行がスタートしてもそこから本人確認書類を提出しないとダメだからです。
超早い先払い程度しか意味はありません。
もしキャンセル希望で返金してほしい場合は、TenXに連絡すれば返してもらえます。
TenX公式サイト問い合わせフォーム:https://support.tenx.tech/hc/en-us/requests/new
登録したメールアドレスと “I’d like to cancel my card order.”といった内容で送信すればOKでしょう。
日本でカードの発行がスタートしてから注文してもそんなに遅くないと思います。なのでよほど楽しみにしたい人以外は無理して待っている必要はありません。
結局、いつ日本にカードは来るの?
まったくの未定です。誰にもわかりません。
その国で発行が可能になると公式発表が来ます。そこから本人確認や発送先の住所の確認をTenXアプリでやる流れです。
2017年からずっと待機している人でも待っているだけでは永遠に届かないので注意してください。
なぜこれほどまでにカードが遅れているのか?
まず時間がかかったのはVISAとカード発行元のGOサインが出なかったからです。
それに加えて日本で遅い理由は日本の規制のせいだと考えられています。閉鎖的な国なので仕方がないです。
TenXのPAYトークンはどうなった?
TenXカードで発生した手数料の一部を配当で受け取れるという構想だったPAYトークンですが、いろいろと方向性が変化しました。下記ページで詳しく書いているので興味のある方はどうぞ。
TenXカード全般については下記ページでまとめています。
Wirexカードは?
日本人は利用できないんですが、WirexがEU圏内でカードの発行を一足先に行っています。
これはどうやら間に別の会社を噛ませて実現したっぽいですが、ちょっと自信がありません。興味のある方は調べてみてください。
どちらにせよ、Wirexのカードは事前にまとまった金額をカードにチャージするタイプで、TenXはカードの利用ごとに仮想通貨ウォレットから差し引かれるタイプ。
これでも擬似的に「仮想通貨をカードで使った!」という人はいるんですが、正直意味ないです。
ビットフライヤーとかでビットコインを売却して、銀行口座に出金して普通のクレジットカードやデビットカードを使えば同じことができるからです。
純粋にTenXと同じタイプのカードはありません。他を探している方は安心してTenXカードを待ちましょう。
バンドルカードは?
バンドルカードとは、誰でも作れるVisaプリペイドカードという宣伝文句のプリペイドカードです。与信審査などがないため、子供でも使えるのでApp StoreやGoogle Playの決済にも使える便利なものです。
このプリペイドカードにチャージするのにビットコインを使うことができます。
手っ取り早くビットコインを日本で使いたいならバンドルカードは便利ですし、唯一の方法とも言えます。
TenXカードの最新情報を得るなら
TenX公式フォーラムに日本語フォーラムが用意されていて、こちらが現在メインになっています。
https://forum.tenx.tech/c/community/japanese-community/11
同じくコミュニティメンバーのマーンさんが運営している「TenXまとめブログ」はTenXの動画を日本語に翻訳して要約した情報を掲載しています。より詳細で最新の情報を得るなら超おすすめです。
TenXまとめブログ
http://www.tenx-matome.com/