TenXは仮想通貨用のデビットカードとして有名ですが、TenXはICOで資金調達をしてPAYトークンを配布しました。
この仮想通貨「PAY」の特徴を簡単に紹介しようと思いますが、2017年6月頃とはかなり状況が変わってきたので当初予定していた仕様とこれからの予定を解説します。
今は何の意味もないトークン
結論から言うと2020年5月時点でPAYは何の機能もないトークンです。
また、2019年に入り、TenXはあらたにTenXトークンを発表しました。
ということはTenXが配布するトークンは2種類存在しているということです。
元のPAYトークンは今後ユーティリティトークンとしてウォレットに統合したり使っていく予定です。
新しいTenXトークンは証券(セキュリティトークン)として、当初予定していた配当を受け取れる予定です。
TenXトークンについて詳しくは下記ページを参考にしてください。
http://www.tenx-matome.com/entry/2019/02/13/150055
当初予定していたPAY保有者に対する配当は?
トークンを保有していると、TenXの全売上に対する0.5%をトークン保有者に分配(山分け)されるというのがPAYの初期構想でした。
しかしICOの時には問題がなかったものの、その後世界各国のルールの変化により仕様を変更せざるを得なくなりました。
理由はTenXが「もっとも厳しい国の規制に合わせる」というスタンスだからで、例えばEUでは本人確認なしで仮想通貨を送る(エアドロップ)ことはアンチマネロンに引っかかり、アメリカでは何もせずに配当を得ることは法的に証券にあたるとされます。
さらに、TenXはPAYをユーティリティトークンにして何か行動を起こしたユーザーに配当を出すということも考えましたが、2018年4月にアメリカのSECが出したガイドラインによってそれも潰されました。
そこで生み出されたのが先ほど書いたTenXトークンという新しいトークンです。
TenXの報酬(配当)の受け取り方
2019年7月よりTenXトークン保有者に報酬としてPAYトークンが配布されています。ようやく配当が実現しました。
報酬の請求方法は、受け取り権利のあるアドレスから 0xF5d49387EcFA36bD2BF047d9E72344A2b3afBB72 のアドレスに0 ETHを送るだけです。
送り先、金額、ガスリミットを設定するだけです。公式よりガスリミットを最低10万にするように言われているので、上記の通りお使いのウォレットで送金を実行するだけです。
英語ですがTenX公式サイトで報酬の受け取り方の解説がされています。
これだけでPAYが瞬時に送られてくるので受け取り完了です。
自分のアドレスがホワイトリストに入っているか、いくらの報酬が蓄積されているかの確認はEtherscanというサイトでトークンのコントラクトのページでできます。
PAYトークンは買い?
私は個人的にしこたま買っているんですが、他人に勧めるならもう少し待ったほうがいいと言います。
理由は簡単、PAYトークンが今は何の使いみちがなく期待しかないからです。期待だけで買うのはリスキーです。
買いたい人は下記のコインマーケットキャップと言うサイトでPAYが取引されている取引所一覧を見て購入場所を決めると良いでしょう。
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/tenx/#markets
ちなみに下記サイトのフォークデルタというところでTenXトークンを買えます。
https://forkdelta.app/#!/trade/0x515ba0a2e286af10115284f151cf398688a69170-ETH
ただ、事前にKYCをしていて権利がある人だけしか配当を受け取れない可能性が高いです。今はまだ買うときではないと思います。
TenXカードはアジアとEUでロールアウト済み
TenXといえばトークンよりデビットカードですよね。
実はシンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、香港、マレーシア、タイではすでに受け取ることができます。
TenXカード届きました!日本人最速か!?(住んでないけど) pic.twitter.com/h14F5IHsGS
— ヨネダ メガネ (@yoneda_megane) April 28, 2019
私はマレーシアに住んでいるので2019年4月にTenXカードを受け取りました。ちゃんと使えます。
また、2020年4月にドイツとオーストリアで発行を開始しました。
着実に、一歩ずつ前進していると思います。
なお日本でのカード受取はかなり絶望的です…まったく進んでいる気配がありません。
TenXカードについては下記ページで詳しく解説しています。
過去のTenXカードが使えなくなった流れは下記ページで。
PAYに関する情報を得るなら
もし興味があればTenX公式で日本人用フォーラムが用意されているので参加してみてはどうでしょうか。
https://forum.tenx.tech/c/community/japanese-community/11
マーンさん(@Maan10X)やひよこさん(@CCassets)のツイッターをチェックするのが手っ取り早いです。また、マーンさんはTenXまとめブログを運営していて最新の情報がまとまっているので必読です。
個人的には配当(報酬)はほぼ無理だと思います。
ただTenX事業の売り上げに応じてPAYを市場から買い上げて準備金のように積み上げてほしいなと思います。
そうするだけでも恩恵があります。
COMITについてはホワイトペーパーを少しづつ読んでいってます。理念は素晴らしいです。理念は。
ところで今年の2Qに銀行ライセンス取得を目指しているらしいですが、彼らがそれに失敗したとき私は大きく買いに出たいと思いますw
報酬は確かに厳しい状況です。もちろん技術的には簡単なのでTenXが保留にしている理由はただ1つ。「100%確実」のためでしょうね。
ちなみにほぼ無理だと思う理由はなんでしょう?
あと銀行ライセンス失敗で買う理由も興味があります。予定通り行かなくて悲観→価格下落を狙うとかですか?
いい意味でプロダクトの進捗状況が低調に思えるPAYですが、10年ホールドとか長期スパンで
考えるといい投資先のひとつになるかなという印象です。
PAYを買うためにKucoinに口座を開設致しました! よい記事ありがとうございます。
Upholdと提携し出したBAT(Basic Attension Token)とかいうアルトコインも最近気になりはじめてますw
そのためにBraveというブラウザを最近使い始めました。
しっかりとしたポリシーを持ったアルトには頑張ってほしいものです
世間ではまだ仮想通貨という名前の通り従来の通貨と並べて考えられることが多い中で、PAYのようなものはなかったのでこれからが楽しみです。