このページではMQL5のシグナルを受信する方法、つまり他人のトレードをコピーする方法を解説します。基本的にMT4を使って解説していますが、MT5でもあまり変わらないので参考にしてください。
https://www.mql5.com/ja/signals
まずは支払い方法を確認しておこう
日本人ならPayPalかクレジットカードですね。手数料は引かれません。
事前に入金することもできますが、購入時に決済できるので無理してやる必要はありません。
2019年5月現在、なぜかマスターカードは使えないので、VISAかJCB、もしくはPayPalに登録したマスターカードで決済するようにしましょう。
またMQL5のアカウントは必要なのでまだの人は登録してください。特に個人情報は登録しなくていいのですぐ終わります。
シグナルの稼働はMT4の常時起動が必須
VPSは必須ではありませんが、シグナルをコピー中は常時MT4を起動しておかないとダメです。
VPS業者と契約するのがオーソドックスですが、実はPC版MT4にはVPSをレンタルできる機能があるのでそちらを使うのもアリです。(若干仕組みを理解する手間がありますが)
XMなど、多くのブローカーは条件を満たせばVPSを無料で使わせてくれます。シグナルコピーならそこまでスペックが必要ないので無料枠も使えるなら活用したほうがいいです。
完全にスマホだけ、というのは無理です。パソコンがなくてもVPS経由でWindowsを操作することになります。
シグナルの検索とスタートはMT4からでもできる
シグナルの選択はブラウザからだけでなく、MT4から直接選ぶこともできます。基本的には使いやすい方法を選べばいいですが、最終的にはMT4側で設定することは同じです。
いろいろ条件をつけて検索するのはブラウザでやったほうがいいと思います。
ちなみにMT4でシグナルのタブが表示されない場合はブローカーがシグナルを使えないようにしていると思うので、その時は問い合わせるかスッパリ諦めましょう。
まずはデモ口座でシグナルをコピーする練習をするのをオススメします
シグナルをコピーすると当然リアルマネーを使ってトレードが始まるので、まずは”流れ”をデモ口座で把握してから、リアル口座でやったほうがいいと思います。
設定ミスっていきなりお金が無駄に消えるなんて嫌ですし。
まずはお使いのブローカーでデモ口座を用意してください。その時、実際に使う予定のリアル口座と同じくらいの資金に設定するといいと思います。
無料のシグナルをコピーするにはデモ口座を使うしかありません。
リアル口座だと無料のシグナルは表示されないからです。
無料=デモ
有料=リアル
ということなので、デモ口座で有料のシグナルをコピーすることもできません。
シグナルをコピーする手順
次の画像のようにボタンをクリックします。
ブラウザで操作している人は、MT4を起動するための画面が表示されるので「MetaTraderの中でコピーを始める」クリックしてください。若干翻訳が怪しいですが気にしない。
利用ブラウザにより異なりますが、上記ボタンをクリックすると警告ウィンドウが表示されます。画像はChromeでの表示となりますが、アプリケーションの起動をクリックするとMT4が起動します。
なお、複数のMT4をインストールしている場合は最後に起動したMT4が起動するようになっています。どうしてもこの方法でMT4を起動することができない、または起動したくない場合は手動でMT4を起動しても問題ありません。
MT4でMQL5アカウントへログインする
MT4が起動するとMQL5アカウントへのログインを促されます。事前にログインを済ませているとこの表示はでません。
まだアカウントを作ってない人は必ず必要なので作ってください。
最後のステップ!コピーの設定
ログインに成功するとシグナルのコピーの最終確認画面が表示されます。
このままOKを押すと設定完了で、コピー元がポジションを持ってるいる場合すぐにトレードが始まります。気をつけましょう。
各項目を簡単に説明します。
シグナルサービスの使用条件に同意する と リアルタイム・シグナル購読を有効にする
これら2つは必ずチェックを入れなければいけません。
逆にシグナルの購読は残したまま、コピートレードだけを止めたい時はリアルタイムシグナル購読のチェックを外せばOKです。
この設定画面はMT4のオプションからいつでも開くことができます。
取引を中止するだけのためにシグナルの購読をキャンセルすると料金が無駄になるので注意しましょう。
SLとTPをコピーする
逆指値決済と決済指値注文もコピーをするかということです。
SLとTPをコピーしなくてもコピー元がポジションを決済したら必ず自分のポジションも決済(同期)されます。
SLとTPもコピーしておけば、万が一コピー(同期)に問題があっても自分側だけで予定した価格で決済が可能ですね。
確認無しでポジションを同期する
同期時に確認画面を出すかの設定です。これを入れておかないといちいち確認画面が出て自動になりません。
最大証拠金使用率
ここで指定した%分の資金を、ロット計算として使います。この数字を下げれば下げるほどポジションのロットが減ります。
例えば口座に100万円があり、50%を指定すれば50万円をコピーするための資金として設定します。
最大の95%と比較すると約ロット数が2倍違うという意味です。
まぁ面倒ならここの設定はいじらずに口座のお金を入出金して調節すればいいです。
証拠金が下回ったらストップ
ここで指定した有効証拠金額を下回ると自動的にコピーを停止します。ストップというのは損切りということですね。
残高ではなく有効証拠金なため、設定した金額まで損失が出ると自動的に全てのポジション(手動で注文したものを除く)を決済しシグナルを停止します。
これも設定が面倒なら0のままにして、口座に余分なお金を入れないようにすればいいでしょう。
許容差/スリッページ
シグナル配信側の注文価格より離れすぎないようにするための設定です。
デフォルトは0.5なので、それ以上離れている時は注文を出しません。
ということは、永遠にその価格にならないときはコピーしないということです。
安全度を優先するなら狭くして、約定することを優先するなら数値を大きくすればOKです。
ただし、コピー元と価格が離れれば離れるほどパフォーマンスは乖離します。
個人的にこの設定はいじらずに、クソポジはないほうがマシというスタンスでいいと思います。
コピーに成功したかの確認
コピーを開始してもコピー元が何もしなければ当然何も起きません。不安になりますがコピーができているのかを確認しましょう。
”操作履歴”で”Signal – synchronization finished successfully”(画像内赤線)と出ていればOKです。
何か問題があったときはこの操作履歴に表示されるので小まめに確認してみましょう。
コピー開始時に配信者がポジションを持っている場合
コピー開始時にシグナル配信側がポジションを保有している場合は、コピー開始直後に全ての保有ポジションを現在のレートで注文されます。
ですので最初のトレードは、配信者が利益を出しているのに自分は損失で終わった、ということが起こるかもしれません。
ベストなコピーのタイミングはノーポジの時ですが、少なくとも配信側が含み益のポジションを保有していない時か現在のレートと乖離が少ない時にスタートしましょう。
コピー元と口座の環境が違う場合やトレードできない通貨ペアがある場合に表示されるエラー
シグナル配信側と違うブローカーを利用していると次のようなメッセージが表示されることがあります。
特にRoboforexのセントアカウント(100分の1)をコピーする際にこの注意が出ることが多いです。しかし、意図しないロットのポジションをコピーしないように資金配分を調節すれば問題なくコピー可能です。
シグナルの購読を延長したり停止する方法
上記のページでコピーしているシグナルが表示されますし、MT4からも直接変更できます。やりやすいほうでOK。
MT4のオプションから簡単にシグナルを一時停止させることができる
一時的にコピーを止めたい時は設定から”リアルタイムシグナルの購読を有効にする”のチェックを外すと手っ取り早いです。
コピーの設定はオプションから開けるのは絶対に覚えておきましょう。
シグナルのコピーを一時停止させることと完全に終了することは全然違う!
シグナルの購読終了は一時停止と違い、再開することはできず、もう一度コピーする場合は新規購読となってしまうので料金がまた発生します。
一時停止と終了の違いはしっかりと理解しておきましょう。
一時的にコピーを止めるなら購読を終了するのではなく、一時停止をしてください!
Q&Aコーナー
無料シグナルが有料になった場合や料金が変更された場合は?
次の期間延長時に変更後の料金が請求されます。
有料シグナルを途中でやめると料金はどうなる?
有料シグナルにお金を払った時に、まず規定料金がアカウントから差し引かれシステム側で保留されます。この時点からシグナルの購読をやめてもお金は返ってきません。
購読期間が過ぎると保留された金額がシグナル配信者に転送される仕組みです。
そして万が一、配信者側が途中でシグナル配信を中止した場合は支払ったお金が返ってくる仕組みになっています。
シグナル配信側と違うペア名を使用している業者の場合
“EURUSD*”と”EURUSD!”などは”EURUSD”と同様に扱われるため問題なく、GOLDやXAUUSDも問題ありません。
しかし、存在しないペアなどは無視されるので、配信側と受信側で保有ポジションに違いが出ることがあります。
特定の通貨だけコピーできない場合は、一度サポートに問い合わせたほうがいいです。たまに仕様でコピーできないことがあるようです。その場合は設定ではどうにもなりません。
ロット数を変更したい
MQL5のシグナルサービスでは、好きにロット数をいじることはできません。
自分がトレードするロット数はコピー元の残高と自分の残高を比較して計算されます。
ですので、ロット数を半分(もしくは2倍)にしたいなら半額を出金する(入金して倍額にする)しかありません。
コピーした場合何ロットくらいのトレードになるかは、相手の残高と自分の残高から計算します。
慣れない最初はデモ口座を利用してください。
ロット数を固定することは可能か
できません。注文されるロット数は配信側と受信側で設定した資金額から自動的に決定されます。ロット数を調整するには投資額を調整しましょう。
利用している業者の最低ロット数は0.01ロットなのにそれ以下になる可能性がある?
ありません。基本的な取引ルールは利用業者に依存します。
コピー元と同じレートのポジションを持つ?
持ちません。
注文執行は自身で利用している業者で執行されるため、配信側と同じレートで約定させるわけではありません。
コピーとは、同じタイミングで注文を出すだけです。
なので滑る可能性もありますし、そもそもスプレッドも手数料もブローカーによって違うので同じレートになることのほうが珍しいでしょう。
トラブルシューティング
私が遭遇したトラブルを紹介します。
操作履歴に「Signal – different specification of symbol XAUUSD, signal provider has maximal volume 100.00, subscriber has 50.00」と表示される
特定の通貨(上記の場合XAUUSD)で配信側と受信側で最大ロット数が違う場合に表示されます。上記の場合、配信側は最大100ロット注文できるのに対し、受信側は50ロットまでしか注文できないためシンクロしない可能性があるという注意です。
操作履歴にSignal – local position [#61921738 sell 1.00 JP225-JUN15 at 19965], does not correspond to signal providerと表示される
配信側と一致しないポジションを保有している場合に出ます。上記の場合、日経225の先物をコピー前に注文したため表示されました。一致しないという注意なため、問題がなければ気にする必要のないエラーです。
関連ページ
このシグナルは便利なのですが、万能ではないので過信しすぎないようにしましょう。それに色々と、よくわからないエラーが出る印象です…
配信する側になりたい人は下記ページを参考にどうぞ。
あと、シグナルの選び方に悩んだ人は下記ページも参考にしてください。私なりの考えを書いています。
とても参考になります。 ありがとうございます
配信を受ける口座は途中で変更は可能かどうかご存知でしょうか。
よろしくお願い申し上げます。
日本語の情報が少ないので参考になりました。
配信者側のブローカーのレバレッジと、自分のブローカーのレバレッジの差はロット調整の際に考慮されますか?
解説ありがとうございます。シグナル購入の開始に大変役立ちました。
コピー開始時にシグナル配信側がポジションを保有している場合は、コピー開始直後に全ての保有ポジションを現在のレートで注文されます、と説明がございますがこれを避ける方法はないのでしょうか。
ないです。ポジションがなくなるまでコピーしないという対策しかありません。
また、コピーしたポジションを手動で決済してもすぐに復活してしまいます。常に同期しているのです。
シグナル配信を受信した場合、配信者のチャート(使っているインジケーター等)は見れるのでしょうか?
それは見れませんね。