XMから1000万円超を出金した時の流れをレポート

高額出金は可能なのか？という疑問を持つ人は多いので、実際に私が銀行送金とBitwallet出金で試してみました。

【1回目】海外送金による1000万円超の出金

まずは海外送金による1000万円出金。2018年です。

9月1日 11:00 出金申請

9月1日 22:45 出金確認メール到着

(2日と3日は週末)

9月7日 15:30 銀行に着金確認

こんな感じで出金から5営業日目で着金を確認できたので、金額の割には普通のスピードです。

【2回目】Bitwalletで1100万円出金

(日付が1回目と前後してますが自分でも理由がわかりません笑。気づいた時は2020年なのでもう理由も覚えていないので気にしないでください)

Bitwallet出金と海外送金による出金の大きな違いは着金するスピードと手数料の安さです。上記のように海外送金は5営業日かかりましたが、BitwalletならXM側が送金をしたら即座に着金します。なのでだいたい1営業日で受け取れます。

XMのBitwallet出金は1回100万円までが限度なので、11回に分けて出金依頼をします。

XMからの出金完了メールはなぜか500万と600万に別れる。

数時間でBitwalletに到着。

手数料無料だから1000万円出金したら1000万円ピッタリ受け取れます。

Bitwalletから他の業者に送金してもよし、824円で国内銀行に出金してもよし。まぁ、海外送金での出金はオススメしません。

参考記事：XMでBitwalletを使って利益分を出せなくなったので引っ越しを考えよう

【3回目】2000万円を海外送金で出金

次は2019年3月です。マレーシアに引っ越したので、「Bitwalletを経由して国内送金で出金」というのはもう使えません。なので不便ですが海外送金で出しました。

先週XMから出金した2000万円が無事に到着してました。ちょうど1週間、5営業日なので銀行送金なら普通のレベルですね。
わかりづらいですが、Moneynetintという決済業者を通して送金されています。まぁこれがどうということはないですが、直接送金してこないのはオフショアブローカーの宿命ですかね。 pic.twitter.com/TTmD6HCbzT

— ヨネダ メガネ(海外FX) (@fxsearch1) March 25, 2019

1000万円の時とほぼ同じで、出金依頼から1営業日で出金完了メールが届いて、5営業日目に着金しました。

しかし興味深いのは、1000万円の入金が2つになって反映されたことです。

私の銀行側が分けた可能性もありますが、よ〜く見ると2つ目はMoneynetintの名前が書かれていません。なのでXM側が2つに分けて送金をした可能性が高いです。

このあたり1000万円に何かラインがあるかもしれません。

【4回目】金額が多いので伏せますが海外送金で出金

2020年1月にまたまた高額出金をしました。金額は伏せさせていただきますが2000万円より多いです。今回も銀行送金での依頼です。タイムラインはこんな感じ。

まず出金申請をした2日が木曜日で7日が火曜日です。これだけ見ると普段より遅いですが、新年ということと6日がキプロスの祝日だったので妥当かもしれません。キプロスは今のXMに関係あるのか不明ですが…

そこから9日後にサポートに連絡をしたのですが、自分の場合は結構悠長に構えるので心配な人はもっと早く連絡してもOKです。せめて5日は経ってからのほうがいいですが。

サポートの返答は迅速で、金額の大きさから言って銀行内部で詰まるのは想定の範囲内です。

また、XMから2分割にして送金したという連絡も来ています。やはり3回目と同様に1000万円を超えると分割送金の可能性は高いでしょう。

数千万円のレベルでも出金拒否される心配は少ないですが、銀行側で問題になることはあります。こればっかりはどうしようもないです。

特にマネーロンダリング関連でコンプライアンスがキツイであろう昨今。

そして21日に1つ目が着金して、その日XMからメールで着金したか聞かれました。着金したのを確認したのでもう片方も送金するということだったので、問題なく送金できることを確実したかったようです。

それからすぐに2つ目も着金したので、送金さえできれば数千万円でもすぐに届きました。

XMからの海外送金による高額出金は無事に届いたんですが、ご存知のとおりユーロで送られてくるのでかなり目減りしている…単純計算80万円くらい？
自分は全ブローカーでUSDに統一しているんですが、XMでは現在USDのまま銀行に入れる手段がありません。

— ヨネダ メガネ(海外FX) (@fxsearch1) January 27, 2020

XMの出金は早い

XMって一応ヨーロッパの業者って感じなのですが、例えばEUのルールでは規制強化により出金をその日の内に処理する必要があります。営業時間外なら次の営業日以内です。

ソースはCySEC(キプロス証券取引委員会)のサイトにあります。

https://www.cysec.gov.cy/CMSPages/GetFile.aspx?guid=8a41b640-9022-4986-b6d9-dff92c39888f

英語ですが、この書類の2ページにあるWithdrawal of funds (section 7, answer 1)の項目に、”CIFs must process the client’s request to withdraw funds on the same day“と書かれています。

XMもこれに則って対応していると推測していて、今回の出金でもこれが証明されたと言ってもいいでしょう。

いくらくらいになると出金が遅くなるのか？

1億円でもちゃんと出金されるのか？と疑問を持つ人は意外に少なくありません。

結論から言うと遅くなる可能性はあります。それは銀行がマネロンに対して厳しいので高額の送金があれば送金主や身元や資金の源泉、送金目的に送金先の情報を求めます。

マレーシアからシンガポールの証券会社に１億５００万送ったらバンクスインターナショナルポリシーとかいうので、自分の銀行サイドから拒絶されました。理由を聞いても答えてくれない。マレーシアは最近、私の感覚で異常です。仮想通貨関連資金というのは一切受け取らないし、株の資金でもこれです。 pic.twitter.com/xTV9g87Hed

— 与沢 翼 (@tsubasa_yozawa) 2018年3月13日

もうやりづらくて本当にイライラしてます笑。昨今、国をまたぐ送金が厳しすぎるんですね。理由は開示しないし、その時の気分で届く時もあれば戻される時もある。どう見てもマネロンじゃないだろって資料出してもダメ。ちなみにクリプトなんてついたら全然NG。手数料も無駄にかかるしリップルはよ頼む。

— 与沢 翼 (@tsubasa_yozawa) 2018年3月13日

去年、ちょっとした用事があって、銀行経由で1,000万円ぐらい国際送金したくて銀行に行ったんだけど、
資金の出所や用途の資料を全部揃えて、3時間ぐらいずっと説明したんだけど、
最終的には（たぶん顔判断で）「できません」って判断下された😢
銀行ク◯だ https://t.co/Jo2uPyn18g

— ニシノカズ 🤣セブ留学なう (@nishinokazu) 2018年1月14日

これはあくまでも個人の送金での話なので、FX業者からの出金はまた別の話です。が、「銀行は高額の送金を嫌がる」という参考にしてください。

だから高額出金しようとして「XMに身分証を出せと言われた」とか本当に可愛いものなのでそれくらい我慢してください。

とにかく、XMでは1000万円くらいなら遅くなりませんし、普通の人はBitwalletを使ってください。

1000万円の海外送金でかかった手数料は？

XMは手数料を取っていないので為替手数料、こちら側の銀行の手数料、中継銀行の手数料が主なものになります。

為替手数料とは、今回ドルで出金したのにユーロになっちゃったからです。自分側でユーロから円にしたりドルに戻したりする(ユーロ持ってても仕方がない)ので為替手数料がかかります。

これが起きなければ為替手数料はなしですね。なぜユーロになったかはわかりません。

受取銀行の手数料は確か10ユーロもなかったので、中継銀行に70ユーロくらい取られている計算になります。1万円弱って高い！！

高いけど逆に考えると、金額の割に安いとも思える？海外送金ってこんなもんです。

出金に使うおすすめの銀行

これは多くの人が疑問に思っているようですが、正直どこでもいいと思いますし、中継銀行手数料のために新しく銀行口座の開設をする気合があるなら、住信SBIネット銀行かソニー銀行がいいと個人的に思います。新生銀行も良い銀行ですがXMからは出金できません。

住信SBIネット銀行はほぼ2500円の手数料で済んでいた経験があります。XMからソニー銀行に出金したレポートを下記に2つ紹介します。

外部リンク：【海外FX 出金レポート】XMからソニー銀行へ出金してみた（2回目）

外部リンク：XMからソニー銀行へ出金したよ

覚えておいてほしいのが、今後も同じ中継銀行を経由して送金されるとは限りません。XMの提携銀行が変わるかもしれませんし、銀行の中継銀行契約先が変わるかもしれません。

SWIFTコピーで送金の確認

SWIFTコピーとは、SWIFT送金(海外送金)のレシートみたいなものです。

欲しい場合は普通にサポートに問い合わせればOKです。

今回は金額も大きいのでSWIFTコピーで詳細を確認してみました。するといろいろなことがわかりました。

ドルだったのにユーロになってることに関して

米ドル口座から出金したのに着金したらユーロになっていました。

おそらく米ドルで高額送金するのが嫌だったのでしょう。米ドル送金は、アメリカの銀行を中継することになりますがアメリカの規制が厳しくなったせいで色々問題が出る可能性が高いです。

気になるのがユーロに換算したレートです。計算してみたら1.18249くらいなので特に問題はなさそうです。これで極悪レートだったら文句を言いたくなりますが。

まぁ米ドルか円に戻すなら手数料かかっちゃうけどね

なぜユーロになったかはXMに問い合わせてません。こういうよくわからない換金はないほうがいいに決まってますが、仕方がないと思いますし無事に届けば良しとするスタンスです。

なんで問い合わせないの？と思う人もいるかもしれませんが、理由があってユーロにしたはずでユーザーに不利益を被らせるためにやったわけではないと思っています。

金融関係企業の米ドルは本当に厳しくなっていて、FX業者だとAxioryの提携銀行も米ドルを扱えなくなりました。これはFX業者の問題ではなく世界的な銀行の問題なので仕方がないです。

これが嫌なら米ドルでやらなければいいだけなので、自衛は簡単です。

ちなみに、SWIFTコピーにユーロで金額が記載されているということは、中継銀行や受取銀行でユーロになったのではなく最初からユーロであったと考えられます。

送金元がTrading Pointじゃない？

SWIFTコピーを見るとSEPAGA E.M.I LIMITEDが送金元になっていて、今回の書類にはXMの法人名であるTrading Pointの名前が一切書かれていません。

2000万円出金のときもMoneynetintという業者を経由しています。

これについてXMに問い合わせてみると、顧客の利便性(資金を早く届けるため)のためにこういった決済業者などを利用している、という回答でした。

さらにSWIFTコピーを見ると、SEPAGA E.M.I LIMITEDはキプロスの会社で、利用する銀行はKBC BANK NVというベルギーの銀行のようです。正直こういった情報はなくても困りませんが、SWIFTコピーをもらうとこういう情報もわかるということを覚えておくといいかもしれません。

本当は、もっと詳細に書かれていたらこのKBC BANK NVが契約する中継銀行(Receiving Bank)もわかるんですが今回はわからないようです。

私の経験上だと、毎回SEPAGA E.M.I LIMITED経由で送金されるわけではなくTrading Point名義で送金されることもあるので、正直XM側の事情はわかりません。とにかく資金を届けるために誠実だとは思っています。

デメリットは、例えば銀行からSEPAGA E.M.I LIMITEDって何？と聞かれるとわからないとしか答えられません。ただ、それだとマズイのでXM(Trading Point)というFX業者からの出金であることを説明して、なぜそこを経由するかはXMの事情なのでわかりませんと答えればOKです。

ABOUT ME

ヨネダ メガネ

一度もマレーシアに行ったことがないのに移住した男。1986年生まれ。趣味投資。プロフィールのページで今投資しているものや使っているブローカーなど書いています。