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ヨネダ メガネ
一度もマレーシアに行ったことがないのに移住した男。1986年生まれ。趣味投資。プロフィールのページで今投資しているものや使っているブローカーなど書いています。
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海外FX全般の記事

海外FX業者のライセンスの記載は誤解を招く?

海外FX業者を利用する前に、気になるのはその業者がどこの国で規制を受けているか、でしょう。しかし、イギリスFCAの規制を受けていると表示している業者でも、必ずしもその恩恵をあなたが受けられるとは限らないのです。

以前にツイッターで、「○○(国)の登録になると見せかけて本当は別の国での登録になる」という文章を見ました。それは明らかにその人の勘違いでしたが、言われてみればややこしいかも?と思ったので、主にイギリスのライセンスと他のライセンスを併記しているブローカーについて解説したいと思います。

複数の国で規制を受けるFX業者

日本で金融庁に登録し、なおかつ海外でも活動する有名な業者といえば、オアンダやゲインキャピタルでしょう。

ではオアンダがどの国で登録しているのか見てみましょう。

OANDA関連会社画像はオアンダ公式サイトからお借りしました

オアンダはアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、シンガポールそして日本の6か国でライセンスを取得しています。また、すべて別の法人です。1つの法人で複数の登録をしているのではありません。

全く別の業者扱い

同じオアンダでもイギリスと日本では完全に別と扱われるため、日本のオアンダユーザーがイギリスのオアンダのサービスや恩恵を受けることはできません。仮にイギリスの規制下で取引したいなら新しく口座を開設する必要があります。もちろん、オアンダの場合日本人ならオアンダジャパンしか利用できませんが。

海外FX業者を利用しても、日本の金融庁の規制や法律は守ってくれないとわかっている人は多いはずです。それと同じです。

登録国による違いの具体例

イギリスFCAのブローカーを利用するユーザーは、そのブローカーが破綻した際にひとり最大5万ポンドまで補償されます。ですが、日本のオアンダユーザーでこの補償を受けられるわけがありません。

オアンダのように、FCA許認可のブローカーを利用していても、FCAではなく別の国(例えば日本)の利用であれば、FCA規制のメリットは全くありません。

複数のライセンスを保有する海外FX業者

次に、イギリスFCAと他の国にも登録している海外FX業者をピックアップし、日本人がどの国での登録になるかを書きます。イギリスを選んだ理由として、ブランド力と顧客保護が強いことと、日本人はFCA登録のブローカーにほぼ口座開設を拒否されるからです。(なぜ拒否しない業者があるのかは謎)

FxPro

2010年よりFCAに認可されているようですが、日本人はキプロス登録限定です。希望してもイギリスに登録することはできません。

ライセンスについてhttp://www.fxpro.com/jp/group/company/licencesより引用します。

まずはイギリスのほう。

FxPro UK Limited は Financial Conduct Authority により、認可・規制を受けています(登録番号509956)

次にキプロスのほう。

FxPro Financial Services Ltd はCyprus Securities and Exchange Commission により、認可・規制を受けています(免許番号 078/07)

日本人が利用できるのは後者のキプロスのほうです。ここだけ見ると、もしかすると勘違いするかもしれません。しかし法人名が異なるので、全く別の会社であることがわかります。

キプロスはイギリスと同じく補償があります。同ページ下部にそれぞれの説明がされています。

左がイギリス、右がキプロス用。

Land-FX

2016年にFCAに認可されました。こちらも日本人の場合、FCAの恩恵は受けることができず、ニュージーランドの登録になります。

Land-FXの規制のページにて、次のように説明されています。(http://www.land-fx.com/about_us/regulationより引用)

まずはイギリス。

LandFX UK Ltd. は英国金融行動監視機構(FCA)に登録し、認可されています。

次にニュージーランド。

Land Prime Ltd.はニュージーランド金融監督機関(FSPR)の金融サービスプロバイダとして登録しされており、ニュージーランド金融市場庁(FMA)によって規制を受けています。

FxProと基本同じです。日本人が利用できるのはニュージーランドのLand Prime Ltdのほうです。

FxProもLand-FXも、事実だけを書いておりミスリードしないような注意書きはありません。確かに誤解することはあるかもしれませんが、しっかりと知識を身につければ誤解することはありません。「イギリスの補償を受けられるわけないじゃん」といった感じです。

どの国での登録になるのかわかりづらい

1つの登録国しかないブローカーでは間違えようがありませんが、上で紹介したブローカーのように複数あるとややこしいですし、それを明確にしている業者とそうでない業者があります。ほとんどの業者が悪意を持ってやっているわけではありませんが、海外からは利用できない日本のブローカーに慣れていると勘違いすることもあるでしょう。

嘘はついていないのでセーフ?

私が知るかぎり、FCAライセンス取得をアピールしていても、その恩恵を受けられると明記している(騙している)業者はありません。子会社・関連会社がライセンスを取りました、と言っているだけです。

たとえ子会社であってもイギリスに認可されたというのは非常に大きなアピールポイントです。詐欺業者やクソ業者の確率はグッと減ります。

ユーザーがFCAの規制の恩恵を受けられないのに、誤解させるようなことがあれば即FCAから警告が来るでしょう。FX業者としては、そうならないギリギリのところでアピールしたいという思惑があるのでしょう。私も実際効果は大きいと思います。

このページで解説したことは超基本的なことです。イギリスのような規制の強い国のライセンスがあっても直接日本人にメリットはないといっても過言ではないので注意しましょう。

また、在住国でどの国の登録になるか判断されますが、その判断を行うのはユーザーではなくブローカーです。ようするにヨーロッパ在住でも、その国によってはイギリス登録を選択できるとは限らず、キプロス登録しか受け付けられない可能性があるということです。選択権がないのは日本だけではありません。

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POSTED COMMENT

  1. おうら より:

    こんにちは、

    海外在住でも日本国籍であった場合、イギリスの方には登録できないのでしょうか??

    • メガネくん より:

      日本国籍でも海外在住であれば問題ありません。しかしアメリカだけは別だと思います。

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