2月中旬に驚くようなニュースが飛び込んできました。

日本人に人気の海外FX業者で広く使われている決済業者のbitwalletが、突然Axioryとの契約解除&出金推奨を公式リリース。

第三者であるbitwalletから「Axioryやべーから気をつけろ!」みたいなことを言ってきたのでAxioryユーザーは大混乱です。

今回はこのニュースの流れをまとめて、私になりに解説できたらなと思います。

Axioryから出金したほうがいいのか?

まずはここから。

個人的には別に大丈夫だと思っています。

ただ、私は「事実より、自分の感情を優先すればいい」といつも言っています。

要するに出金しないと不安であるのであれば出金をしてスッキリすればいいじゃないですか。

Axioryから出金するリスクはありません。

出金拒否は起こっているのか?

私は出金していないのですが、Twitterユーザーによると問題なく出金されています。当然ですが。

やはり殺到しているのでいつもよりかは処理に時間がかかっているようです。ちゃんと誠実に対応していると思います。

Axioryから2700万円以上を出金した猛者も。

代わりの業者はどこがいい?

スペックが似ていて個人的おすすめはTradeviewです。

bitwalletに対応しているのでAxioryの資金を簡単に移せますし、資金管理や分別管理も他より優れているという印象です。

ただ、Tradeviewは少額トレーダーを相手にしないスタンスなので10万円以下の資金でやりたい人はTitanFXMyfx Marketsとかいいかもしれません。

XMやiFOREXはボーナスがあったりしますが全然タイプの違う業者です。あくまで上のおすすめはトレード環境が似ている業者です。

bitwallet側の主張

ここから今回の騒動のまとめと解説をしていきます。

日頃より、bitwalletをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、当社は、2019年2月28日 24:00(シンガポール時間)を以て、Axiory Global社(Belize)への、決済及びウォレットの提供を全面的に中止いたします。同社は、2018年12月、これまでのメインバンクであったSparkasseから銀行取引停止処分を受けたことを確認しており、2019年2月現在、お客様への返金手段は非常に限られていると見受けられます。
当社(bitwallet)をご利用になりAxiory社へ入金したお客様は、お客自身の資産保全のため、早急にお引き出しいただく事を強くおすすめいたします。ご利用中のお客様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、早期の対応を重ねてお願いいたします。

https://bitwallet.com/ja/news/201902111.html

これがメールでも送られてきました。重要部分は、

  • AxioryはメインバンクであったSparkasseから銀行取引停止処分を受けた
  • ユーザーへの返金手段は非常に限られている
  • 資産保全のため「早急にお引き出しいただく事を強くおすすめします」

こんなことを言われたら大混乱です。Twitterを見ると「終わった」、「出金できるのか」と阿鼻叫喚です。

Axiory側の主張

すぐにAxiory側も公式発表を出しました。


Bitwallet社からの「AxioryGlobal社との契約解除について」なるニュースレターをお受け取りになり、弊社へもお問い合わせを頂いております。 弊社は、Bitwallet社との業務提携を2019年2月28日をもって終了いたします。
ですが、Bitwallet社によるニュースレターにございます 「2018年12月、これまでのメインバンクであったSparkasseから銀行取引停止処分を受けたことを確認しており、2019年2月現在、お客様への返金手段は非常に限られていると見受けられます。」つきまして、情報の正確性を欠くものでございます。
昨年末に、Sparkasse銀行がユーロ圏外の金融機関へのサービスの終了したこと(Sparkasse銀行はこの決定を公表しております。)に伴い、業務提携を円滑に終了いたしました。
銀行取引停止処分等は受けておりません。

https://axiory.com/jp/news/20190211.html

銀行取引停止処分等は受けておりませんとbitwalletの主張を否定。

Axioryの今後の対応

どちらにせよ、Axioryは日本人にとって便利なbitwalletという入出金方法を失うのは確かです。

スパーカッセ銀行の代わりを用意する(した)旨は発表されましたが、bitwalletの代替手段はまだわかっていません。このままだとただ不便になってしまうだけなので、ここは改善したいポイントでしょう。

「スパーカッセ銀行に銀行停止処分を受けた」というのは間違い?

私も「Axioryが銀行にサヨナラされた」という第一印象がありました。

これは「Axioryがヤバイ」と思った人が多いからです。出金できないとかね。

でもこれが「マネロンの疑いで逮捕」とかならやばかったです。

ここで海外のニュースサイトを見てみましょう。

Sparkasse bank ‘restricts’ non-euro payments to certain sectors

これは2018年12月12日の記事で、「スパーカッセ銀行が非ユーロ支払いをいくつかのセクターで”制限”」というものです。

要するにAxioryのようなFX業者やオンラインゲーム(カジノとか)業者に対して、

  • SEPA圏外との資金のやり取りを終了
  • さらにすべての送金はユーロのみ

という対応をするというもの。SEPAはヨーロッパの加盟国間の送金のことです。SEPA圏内でも海外っちゃあ海外ですが、日本で言う海外送金を制限するようなものです。明らかにマネロン防止のためです。

注目したいのは、このニュースにおいてAxioryという言葉はないということ。まぁどう読んでもAxioryに対する対応ではないことは明らかです。

このことからbitwalletが言う「銀行停止処分」というのはおかしいと思われます。SEPA圏内でユーロであれば送金したりできるんですから。

ただそうなるとAxioryとしてはスパーカッセ銀行を使う意味がなくなってくる(日本に送金できない)ので、スパーカッセ銀行とはお別れが必要なのです。

実際にリヒテンシュタインのユニオン銀行とドバイのDoha銀行と提携と発表しています。

実はAxioryはとっくの昔からこの問題を抱えていた!?

私は2年前の2017年にこの記事を書きました。

要約すると、スパーカッセ銀行から米ドルを送金できなくなったということです。

なので米ドル口座を持っていた人が銀行送金で出金しようとしたらできなかったわけです。ただし、ユーロや円など他の通貨なら送金できたのでAxioryは米ドル口座保有者に対して別通貨で送金で対応し、両替手数料分として2%を上乗せして対応しました。

米ドルが送金できなくなったのはマネロン規制の影響です。だから今回のこととは根本の問題は同じなのです。

この問題も当然Axioryだけの問題ではなくスパーカッセ銀行を使う全事業者が同じだったでしょう。

そしてこれからAxioryは銀行の確保に奔走するのでした…

この問題はどこの海外FX業者でも起こりうる

最近日本人が使う海外FX業者はほぼすべてオフショア法人です。

オフショアというのは現地にいる必要がないという認識で結構でしょう。

Axioryならベリーズ法人でオフィスはチェコ、XMはセーシェル法人でオフィスはキプロス、FxProはバハマ法人でオフィスはイギリス、iFOREXはBVI法人でオフィスはギリシャなど、現地には法人登記しかなく物理的なオフィスを置く必要がないのがオフショア法人の特徴です。

さらにタックスヘイブンと言われる国ばかりで、規制がゆるく割と自由な営業を可能にし法人税も格安です。

が、タックスヘイブンであることが銀行口座の確保の難しさになっているのです。これが大きなデメリットです。

だからどこも根本は同じ問題を抱えるのです。Axioryだけというのはありません。

ちなみにオフショア法人は誰でも簡単に作れます。FX専業の法人を作って節税しようと思うかもしれませんが、法人は作れても銀行口座が開設できないのでおそらく法人設立自体やめたほうがいいと言われるのがオチでしょう。

ただ、個人が作った法人と一応ライセンスを取得したFX業者とでは信用が違います。まだ銀行口座を持つ可能性は絶たれていないので普通に事業は継続できているようです。

Axioryは誠実だよって話

Axioryの対応は悪くないです。

出金した人も今回の騒動が落ち着いたらまた戻ることを検討してもいいと思いますよ。

3月から大幅刷新するとAxioryから発表がありました

わざわざ新サイトまで作って力が入ってます。

https://www.new-era.axiory.com/

入出金に関しては、JCBでの入金が可能になり、国内入金(bitwalletに頼ってた)にも新しい業者と提携して対応するとのことです。

Axioryの最新のメインバンク

2020年6月現在、AxioryはDoha銀行をメインとしています。

スパーカッセ銀行のあとにUnion銀行を使っていましたが、顧客に対して手間をかけてしまい(送金時に銀行からチェックが入る)送金の遅れの原因になったりすることからDoha銀行に切り替えたとのことです。

Axioryに限らず提携銀行は数年に1回変わったりします。最新情報はAxiory公式サイトの安全性のページで確認してください。

ABOUT ME
ヨネダ メガネ
一度もマレーシアに行ったことがないのに移住した男。1986年生まれ。趣味投資。プロフィールのページで今投資しているものや使っているブローカーなど書いています。