MT4(メタトレーダー4)にはシグナルという機能が搭載されており、トレードを配信する人とそれをコピーする人をマッチングさせる機能です。このシグナルを利用すれば初心者でも簡単に自動売買を始めることができます。
このページではシグナルの特徴やメリット、EA利用との比較を交えて初心者向けに解説したいと思います。
MT4の開発元であるメタクオーツは、MQL5コミュニティというサイトを運営しており、そこではEAの販売やシグナルの購読などの多彩なサービスが提供されています。公式サービスのため、シグナルの検索や購入手続きやダウンロードなどもMT4から直接行うことが可能なので非常に便利です。
設定が簡単
MT4のシグナルは難しい設定などを排除し、シンプルな機能となっています。大事な設定は「どれくらいの投資額を使用するか」と「どれくらい損失が出たら停止させるか」のみです。
面倒なインストール作業は必要なし
EAの販売では、購入、ダウンロード、MT4へのインストール、EAの設定などがあり、EAのバージョンアップがあったりするとまたダウンロードからする必要があります。しかし、シグナルではそういった作業は必要ないのでサポートなどの心配をする必要がありません。
高額なEAを購入する必要がない
販売されているEAは数万円するものが多く、購入して本当に利益を出すことができるのか不安になります。シグナルの購読は無料のものもありますが、有料のシグナルは月額課金制で1ヶ月20ドルから50ドル程度のシグナルがほとんどです。
月額課金制のメリットは初期投資が少なくて済み、気に入らなければそこで辞めれば安く済み、利益が出ていれば利用料はあまり負担にならないことでしょう。
実績はメタクオーツが保証
シグナルの成績は細かく開示されていて、取引口座からメタクオーツのサーバーを経由し直接取得しているため改ざんは不可能です。デモ口座かそうでないかはもちろん、取引履歴だけではなく入出金の履歴も記録されており、正確な損益を見ることができます。
利用ブローカーの縛りなし
EA販売サイトでよく見かける、特定のブローカーでのみ利用可能というものがありますが、シグナルはMT4であればどんなブローカーでも利用可能です。
しかし 、稀にシグナル機能を利用不可にしているブローカーがあるため確認する必要があります。(海外FX業者であればほぼ利用可能)
シグナル配信者が自動売買とは限らない
シグナルを購読すると自動的にトレードを行ってくれますが、シグナル配信者が自動売買を行っているとは限りません。裁量トレーダーもシグナル配信が可能なため、様々なタイプのシグナルを選んでコピーすることができます。
シグナルのデメリット
シグナルは1つの口座で同時に2つ以上購読することはできません。EAであれば1つの口座で複数可動が可能なため、抵抗がある人がいるかもしれません。なお、海外FX業者であれば複数の取引口座を持つことは難しくないため、管理の手間だけがデメリットになります。
シグナル配信側視点でのメリット
FXで良い成績を残してはいるが資金が少ない、またはEAを開発したのでお金を稼ぎたいという方はこのシグナルを利用するべきです。 成績さえ良ければ世界中から利用者が集まるため、上位のシグナルは一ヶ月に100万円以上を売り上げているのも多いです。
自動売買である必要はなく、シグナル受信側の投資額に比例して自動的にロット数が増えるため、少額投資での運用実績でも問題がなく誰でも成績が良ければ儲けることが可能です。数千円程度の初回入金額から人気のシグナルになっているのも少なくありません。
実際、シグナルのコピーで稼ぐのは決して簡単ではありませんが、非常に有用なツールであることは間違いないのでMT4ユーザーの方はぜひシグナル機能を知っておくことをおすすめします。