海外FX業者は国内とは違い、複数の入出金手段が存在します。事前にどの方法で入金するのが自分にとってベストなのか考える必要があります。入金は非常に簡単ですが、出金のことも考えて入金してもらいたいので、出金を前提とした入金手段の解説をします。
今人気なのはマイビットウォレットでの入出金です。
マネロン対策による基本ルール
基礎知識として、全ての海外FX業者共通でマネーロンダリング対策による以下の制限があります。
・入金元、FX口座、出金先全て同一名義人である必要がある。
・原則入金元と出金先は同一経路である必要がある。
例:クレジットカードはクレジットカードへのみ出金可能。利益分の出金は、自由に選べる業者と銀行送金のみとなる業者の2種類が存在します。
ビットコインの場合は名義はないので無視してOK。
こういったルールがあるので、入金時に適切な手段を決めておけば出金のときも同じ手段で出すことになるのでオールオッケーということですね。
クレジット/デビットカード入出金のデメリット
クレジットカードではショッピング枠を利用して口座に入金することができます。カードで何か物を購入する時と全く同じ処理なので、キャッシング枠を利用するわけではありません。
出金の時が少し特殊で、クレジットカードで入金したお金を出金する場合はFX業者側では返金として処理します。返金処理の場合、FX業者側の作業はすぐ終わることが多いですが、カード会社側の対応は時間がかかる事が多く、締め日をまたいでいると一旦引き落とされてしまうなどがネックです。デビットカードは数日で返金されることもあるので、お金の回転はクレジットカードに比べ早いでしょう。
さらに、過去のカード入金は原則返金処理をする必要があり、優先度が非常に高いです。これはどういうことかと言うと、例えば最初にクレジットカードで10万円入金したとします。その後利益を出すことができず0円になり、追加で10万円を銀行送金で入金したとします。その後は利益を出すことができ、20万円の出金をした場合、10万円はカードの返金となってしまい、残り10万円は銀行への出金となります。
さらにさらに、出金は入金額と同額が上限です。入金額以上の利益分は銀行送金で出金する必要があります。
カード入金でネックなのは出金です。
メリット
- 入金が簡単
- 口座への反映が早い
デメリット
- 出金後の処理がカード会社の処理に左右されてしまう
- 過去のカード入金は必ずいつか返金処理をする必要がある
- 数百万円単位の入金に不向き
- 出金する時にカードの写真を撮らないといけないことが多い
利益分の出金だけ、銀行送金とか他の経路を使わないといけなくて、カードの写真は実物を保有していることを証明するためでもあります。それ入金する時にやってよ、と思いますが…写真を撮るだけでも面倒なのに、うっかりどのカードを使って入金したか忘れたりしたらもう悲惨です。
使えないクレジットカードが多い
最大のデメリットが、VISA以外のカードがほとんど入金に使えないということです。マスターカードもダメ。
原因は、銀行に対する金融庁からの圧力で、海外FX業者やオンラインカジノへの支払いを禁止するように言われているからです。カード入金が成功しても銀行から、「もう使わないように」と電話がかかってきたという報告も頂いています。
私の意見としては、カード入金は便利かもしれないけどもう使わないほうがいいということです。
ビットコイン入出金
ビットコイン、もしくはその他の仮想通貨による入金です。
なぜ海外FX業者が仮想通貨を使うか、それは銀行を経由せずにお金のやり取りができるからです。これを圧力で消すことはほぼ無理です。
肝心のビットコインを入手する方法ですが、国内の仮想通貨取引所で銀行振込などを使って購入する必要があります。本人確認があるのでちょっと面倒。
有名な取引所は、コインチェック、ビットフライヤー、Zaifってところです。ビットコイン買うだけならどこも差はないので、全部口座開設しておいて、後でアルトコインが欲しくなったら買えるようにしておくといいかもしれません。私も気がついたらこの3つ全部持ってました。
仮想通貨のボラの激しさを知ったらFXに戻れないかもしれないのでご注意を(私です)
TradeviewとFXOpenという業者に仮想通貨で入金したレポートがあるので、参考にしてみてください。


さらに、AxioryやXM、TitanFXもビットコイン入出金が可能になっています。もはやブームです。
救世主?マイビットウォレットというサービス
https://www.mybitwallet.com/ja/
仮想通貨を使うのが一番オススメなんですが、どうしても抵抗がある人はマイビットウォレットを使いましょう。メリットは、
- 国内送金だけで海外FX業者とやり取りができる
- ほとんどの業者が利益分もマイビットウォレットに出金できる
と、仮想通貨と同じく海外送金を使わずに済みます。
手数料は例えば、銀行送金でマイビットウォレットに入れる時に1%、出金する時に824円です。FX業者に入金する時は、ほとんどの業者が手数料を取ってないのでこの2つだけ覚えておきましょう。
マイビットウォレット対応業者はかなり増えて、XM、Axiory、Tradeview、TitanFX、Myfx Markets、IFC Marketsが対応してます。これだけあれば日本人は困りません。

なぜ救世主かというと、2016年まではネッテラーという電子マネーサービスが日本人にもかなり使われていました。しかし、日本の圧力に負けてオンラインカジノへの入金に使えなくなった上に、ついでに海外FX業者にも使えなくなってしまったんです。
ネッテラーがなくなったら、各社の入金手段はクレジットカードか国内送金だけになってしまいました。それだと入金は不便ではなかったけど出金が不便だったんです。そこで現れたのが、利益も出金できるマイビットウォレットと仮想通貨でした。
この2つのおかげで海外FX業者の使い勝手がまた以前のように戻りました。
国内送金での入金
海外FX業者は日本国内に銀行口座を持てないので第三者の決済代行会社(今はイープロテクションズというところがシェアほぼ100%)を利用し、国内送金での入金を受付可能にしています。これにより三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行経由での入金が可能となります。

メリット
- 送金手数料は国内送金の手数料なので安い
- 入金の反映が海外送金と比較し早い(即日反映可能)
デメリット
- 1回100万円以上の入金は制限される
- 出金経路は海外送金となるので受け取る準備が必要
- 将来的に圧力で消えそう
ちなみにイープロテクションズは経由するだけで預けっぱなしにはならないので資金喪失リスクは少なめ。
今はマイビットウォレット(同じ運営)があるので正直、使う必要はないです。マイビットウォレットに国内送金で入金したほうがいい。
海外送金での入金
皆さんお持ちの日本国内の銀行から、例えばイギリスの銀行への入金などになります。クレジットカードで数百万円の入金が出来る人は少ないと思うので高額送金には向いています。しかし、海外送金となると、手続きが面倒で到着に数日必要なため急ぎには向いていませんし、少額だと手数料が勿体無いです。
法人以外で海外送金している人いるんでしょうか?というくらい。
メリット
- 高額な入金時に安心
- どこの業者も必ず受付可能
- 出金も銀行送金なのでカード出金ほど複雑なことはない
デメリット
- 海外送金は到着までに数営業日が必要
- 海外送金の手続きの手間と送金手数料が高い
海外送金は優先度が低い方法です。もちろんオススメしてません。
総合的なおすすめ入金方法
- 仮想通貨
- マイビットウォレット
です!
どちらも、複数のFX業者で使うのにも便利ですし、これ以外を選ぶのは損です。
念のため海外送金を受け取れるようにしておく
日本人にとっては銀行口座は持っていて当然ですが、銀行口座というのは一定の信用力が発生するものです。何らかの理由で入金元へ返金できない場合、必ず銀行口座を利用することになります。
例えばクレジットカードでキャンセル処理できないほど時間が経過した場合や、利益分は銀行送金のみというケースも多いため、入金に銀行口座を利用しなくても出金時には銀行口座を利用しなければならないことがあります。
そのため事前に準備しておく必要があるのですが、最低限やっておかなければならないことは海外送金を受け取ることができる銀行口座の用意です。例えばジャパンネット銀行は海外からの送金を受け取ることができません。
新生銀行やソニー銀行、住信SBIネット銀行も受取手数料が安く、口座開設や維持に費用がかからないのでオススメです。地方銀行でも大丈夫ですが、とにかく海外送金を受け取れるかだけ確認しておきましょう。
今では銀行にマイナンバーを通知していないと海外送金を受け取れない可能性があるので、これも事前に確認必須です。
出金時に要求されるかもしれない書類
入金よりも出金のほうが難しいのはマネーロンダリング対策です。必ずではありませんが、海外FX業者から次のような書類を出すように言われることがあります。なお、多くのケースでは出金履歴がない、最初の出金時にだけ要求されることが多いです。
身分証明と住所証明
口座開設後に一度提出していても要求されることがあります。これは期限が切れているまたは変更があったかもしれないので再確認という意味もありますので面倒臭がらずに提出しましょう。
クレジットカードの出金(返金処理)の場合
クレジットカードを撮影した写真を要求されることがあります。これは実物のカードを保有しているかを調べるためでもあります。カード番号を照合するためではないので普通はセキュリティのために下4桁以外は隠して写真を撮るように言われます。
面倒なところでは、カードを手に持った自撮り写真を送るように言われることがあります。これは提出した身分証明書の顔と一致するかというのも合わせて確認するためです。これを要求されることはめったにありませんが、こういうこともあるということを覚えておくと良いでしょう。
銀行送金による出金の場合
受取銀行が発行する明細を送るように言われることがあります。こちらも実際に保有している銀行口座かを確認するためですので、名前や住所の記載が必要と言われることもあります。日本の銀行は、銀行関連の書類をこういった証明に利用することが少ないので用意するのが面倒なことが多いです。
紙の書類でなくても、インターネットバンキングの画面のスクリーンショットなどでもOKなことがあるので、サポートに相談してみましょう。
海外FX業者から銀行口座に出金する際の手数料を節約する方法
こちらのページを参考にしてみてください。

結論として「そこまで節約できない」としているため、個人的に利用して満足している住信SBIネット銀行か新生銀行をおすすめします。
国内業者を使うなら考える必要がないことですが、入出金についての知識はかなり重要です!何も考えずクレジットカードを使うのはもったいないですよ。
メガネさんへ
初めての投稿です。
先日、250万円ほどの出金をしたところマネーロンダリングの疑いに引っかかり、国内口座に反映するまでに相当な日数がかかりました。反省すべき点は、入金した直後にかなりの利益をあげたので入金日に出金の依頼をしたことです。取引履歴はすでに10億を超えており、信頼されていると勝手に思い込んでいましたが、このようなことに。
業者によっても違うとは思いますが、どのような行為がマネーロンダリングの疑いがかけられるのか、金額の基準があるのか、ご存知でしたら教えてください。
疑いに引っ掛かるのは確かに嫌ですが、銀行側も規制に従って行なっているので仕方がないです。
よほど怪しい送金でない限り、送金額が引っかかる原因が多いと思います。
それは一回の送金だけでなく、何回も送金していたら引っかかることもあります。
僕自身、海外FX業者からの出金や別の株のブローカーへの入金で何回も電話チェックが入ってうんざりしてたりします。
はじめまして TPと申します。ご質問があります。
現在 タイタンFXを使っています。
最近 アキシオリーで出金トラブルがありました。
タイタンから一度出金したいのですが、日本の口座に戻さずに日本円をビットウォレットに置いておくことについてどう思われますか?
日本円の保管には向いていませんか?
お忙しい中申し訳ありませんがよろしくおねがい致します。
私も現在進行系で100万円をビットウォレットに放置してます。
この場合のリスクは当然ビットウォレットの破綻でしょう。
で、置いておいても別にメリットがあるわけではないのでリスクを避けるなら、やはりビットウォレットに置きっぱなしは避けるべきです。
銀行口座のようにず~っと放置はやめましょう。いや、別にいいんですが「良くない」という認識は持つべきです。
返信ありがとうございます。
あけましておめでとうございます。
私は最近ようやく海外ブローカに口座開設しました。
海外ブローカの長短所が判ってきたのでまずはTradeviewにて
経験を積もうかと思っいる中で色々調査して「めがね君」のページにたどり着きました。
調査情報をこうして公開して頂けるのは大変ありがたいです。
もし、メガネ君の情報と私の情報に相違があってもその違いが比較
できる点でも凄くありがたく感謝いたします。
気になる記事が沢山あるので勉強させて貰います。
また判らない事がありましたら質問させて頂きます。
コメントありがとうございます。
なんでもコメントしていただければ反応しますので、気軽に活用してください。
あっ失礼しました
2017.12.26に更新しているのですね。
はい、2017年12月26日に手を加えているのでバリバリ最新情報です。
スティックペイもマイビットウォレットと基本の役割は同じですね。ただ手数料などが違うだけで。
採用している業者も、私が把握してるだけだとまだLand-FXとTradeviewだけなので今は省いています。
Tradeviewはマイビットウォレットに対応していますし、ビットコインにも対応していますが、Land-FXは他と比べると汎用性の高い入出金に対応していません。
Land-FX単独で使うなら気になりませんが、他で多く採用されている入出金方法を使いたいと言うならLand-FXの利用は選択肢から外れるということにもなるかと思います。ご参考になれば幸いです。
はじめまして、僕もHNがメガネ君です。
この2014年作成の当該記事を2017年12月に読みました。
現在時点での最適方法は2014年時点と変化ございますか?
スティック・ペイなど、新しいサービスの利用した考察が
ありましたら教えてください。