MQL5コミュニティのサイトで提供されているシグナルを選ぶ際の重要な項目をピックアップして紹介していきます。
検索ページチェック項目
NSmanualというのはシグナルの名前で、29.00という数字はシグナルの月額料金で米ドルでの表示です。無料のものはFREEという表示です。
画像赤枠内は左から利益率、利用者数、開始からの週数、総取引数、ポジションごとの勝率、プロフィットファクター、最大ドローダウン率となります。
プロフィットファクターとは利益額÷損失額で計算され、損失に対する利益を数字化したものです。高いほど良いですが、負けトレードが異常に少ないとプロフィットファクターが異常な数値になるため、2から3が普通です。
左サイドバーにあるシグナル配信者の口座情報
次は個別シグナルのページの見方を説明します。
左サイドバーには口座の現在の状態を見ることができます。ここは重要な情報が多いのでしっかり見る必要があります。
GrowthとProfit
Growth(利益率)とProfit(利益額)を見てみましょう。
Growthにマウスカーソルを置くと詳細が表示され、Initial Depositは初回入金額、Depositsは初回以外の合計入金額、Withdrawalsは合計出金額、Balanceは現在の口座残高、Equityは現在の有効証拠金額となります。
初回入金額+入金額+利益額-出金額=残高という計算式が常に成り立ちます。このようにシグナル配信者の口座の資金状況が詳細に把握できます。資金割当量を決める時は、ここでシグナル配信者の残高(Balance)をチェックして決めましょう。
Subscribers(購読者数)
シグナルの利用者数です。その下のSubscribers’ fundsは利用者が割り当てている資金の総額です。この項目はあまり重要ではなく、「人気なんだな」や「利用者がいるんだな」程度で問題ありません。
Maximum drawdown(最大損失率)
これまでで最大のドローダウン(残高に対する損失率)を表します。少ないほどリスクが少なく、大きいほどリスクを取っているということになります。マウスオーバーで過去最大ドローダウン時の有効証拠金額が確認可能。1000円の時の50%と100万円の時の50%では金額が違うため、残高が大きく変化している場合は参考にならない可能性あり。少ない資金の時のドローダウンであれば数字が大きくても問題がないため。
Weeks(週数)
最初の取引からの経過週です。長期間取引をしている方が信頼度が高いです。
Last trade(最終取引日)
最後の取引が何時間、何日前かを表します。長期間取引を行っていないシグナルは避けたいところです。
Trades per week(1週間の取引数)
過去7日間の取引数です。取引の頻度を知ることができます。
Avg holding time(ポジション平均保有時間)
各ポジションの平均保有時間です。超短期売買のコピーは推奨されないためある程度保有時間が長いほうが良いです。
Broker(利用サーバー名)
配信者が利用するブローカーのサーバー名です。稀に、サーバー名に業者名が含まれていない場合がありますが、通常はここを見ればどの業者のどの口座を利用しているか分かります。
スリッページを防ぐため、同じブローカーや似た口座タイプを利用するのが望ましいです。
また、1ロットが10万通貨ではない口座を利用してシグナルを配信している場合に注意する必要があります。例えばこちらの口座が1ロット10万通貨なのに対し、配信側が1ロット1000通貨の口座ポジションを取った際に、同じ口座残高で同じ1ロットの注文なのに維持率が全く異なって非常にリスクが高くなるということが起きるからです。
Leverage(レバレッジ)
配信者の口座の最大レバレッジです。500倍を超えるとコピー不可のシグナルになるため、基本500倍以下です。
Trading mode(口座のタイプ)
RealとDemoがあり、本番口座とデモ口座になります。有料シグナルは全てリアル口座です。
Author(投稿者)
投稿者の名前です。SNSのようにユーザー個別のページが用意されており、アカウントの活動や投稿者の発言などが表示されます。
グラフの見方
グラフにはシグナルのこれまでの利益率や口座残高、有効証拠金の推移などを見ることができます。
Growth(利益率)
最初のタブに表示されているGrowth(利益率)は縦軸が利益率、横軸が取引数となり、開始からの利益率の遷移を表しています。当然右肩上がりが望ましいです。
グラフ下部の青の矢印が入金、上部の赤の矢印が出金を表しており、マウスオーバーで日付と金額を確認可能。
グラフの下にある月別の利益率は、毎月どの程度の利益率を出していたのかを数字で見ることができます。
Euity(有効証拠金額)
このグラフは残高と有効証拠金額の推移を表しています。青のグラフが残高、緑のグラフが有効証拠金となり、損益はもちろんのこと入出金でも上下します。
このグラフの注目点は、緑のグラフ(有効証拠金額)が青のグラフ(残高)からどれだけ離れているかです。残高はポジションをクローズするまで変動しないため、緑のグラフが上に出ている箇所は含み益を抱えていて、下に出ている箇所は損失を抱えていたことを示します。
次の画像のように、残高は増えているのに有効証拠金が減っていっているということは、利益はすぐに確定し損失ポジションは保有したままで結局最後は大きな損失を確定したということは表しています。これは典型的ダメトレードです。
Balance(残高)
残高の推移を表すグラフです。右肩上がりなら利益に伴い投資額が増えており、真横ならば損益にかかわらず一定の投資額を維持しているということを表します。
こちらの上部と下部に入出金履歴が表示されるので、大きく下落しているところは出金をしたのか損失を出したのか区別することができます。
Risks(リスク)
このタブではシグナルの過去のリスクを表示しています。上のグラフはMFE(最大含み益)、下のグラフはMAE(最大含み損)を表しており、すべての取引をグラフに表示されていて上下のグラフはそれぞれシンクロしています。グラフ上の点にマウスオーバーさせると、その取引の最大含み損益と確定損益を見ることができます。
少々難しいため、ここでは「過去にこれくらいのリスクを抱えた」というのを知る程度で良いです。
Distribution
シグナルが過去にとったポジションの通貨、取引数、売買の割合を表します。これを参考にどういった通貨で取引をするのか判断します。もっと詳細を見るには後述する取引履歴を確認します。
Slippage(スリッページ)
シグナル配信者が利用している業者と利用者の口座との間で発生した価格差を表します。必ずこのピップス数スリッページが発生するというわけではないので、VPSを利用したりシグナルの設定でスリッページを0.5ピップスに設定するだけである程度は防ぐことができます。
過去のトレードの統計データ
シグナルのこれまでのトレードの統計です。赤枠内の説明します。
Trades, Profit trades and Loss trades
総取引数と利益取引(Profit)と損失取引(Loss)の数
Best and Worst trades
これまでで一番利益が多かった取引の金額と損失が多かった取引の金額。しっかりとリスク管理ができているかの指標になる。
Gross profit and loss
トータルの損益額とピップ数。特に金などを取引した場合にピップス数が通貨に比べ多くなることがあるので以上にピップ数が多い場合は要注意。
Long and short trades
Longは買いポジション、Shortは売りポジションでそれぞれの総数を表す。
Average profit and loss
取引ごとの平均利益額と損失額。
保有ポジションと履歴
今現在シグナルが保有している注文や過去の履歴を閲覧することができ、ダウンロードすることも可能。なお、ログインしていないと見ることができないことが多く、ログインしていても一部公開されない情報もあります。
取引する通貨、ロット数、損益やピップ数を確認するのに大変重要です。