家のパソコンでトレードするだけならスペックが不足することはあまり無いでしょう。しかしVPSを利用する場合、月数千円程度では家のパソコンより非力になるため余裕がなくなり、どうにかしてMT4の動作を軽くできないかを考える必要があります。
このページでは主にVPS上でMT4を稼働させる上で、MT4の動作を軽くする方法を紹介します。
重くなる原因
MT4が重くなる一番の原因は「通信」です。レート、チャートなど常に最新の情報を更新するためのインターネットを通じて通信しています。これが最もCPUを使っているのです。
MT4は結構軽めに動作するようになっているため、メモリであれば不足することは少なくCPUがの使用率が100%近くになることのほうが多いでしょう。
というわけでこれから紹介するのは基本的に、通信に関わっているものをできるだけシャットアウトしてCPU占有率を下げようということで、メモリ自体は基本的に気にしません。
ちなみに、ポジションが増えると急激にCPU使用率が上がり非表示にすることもできないのですが、「ポジションを減らしましょう」と言って減らせる人は少ないので書きません。
しかし、MT4を5つ同時起動するより1つのMT4で大量にポジションを持つほうがCPUを使うことは覚えておき、カックカクになるほど重い場合はスペックの良いVPSにアップグレードしましょう。
週末は全く通信しないのでこのようにCPU使用率がほぼ0%になります。
開いているチャートの数を減らす
必要のないチャートは閉じないと裏で通信を行ってしまうので閉じましょう。また、必要のないインジケーターを表示しているのならそれも減らすようにしましょう。
表示している商品数を減らす
これは下の画像のような各商品のレートが一覧で表示されている気配値のウィンドウのことです。
つねにチカチカとレートが動いていますが全く取引もしない、なくても困らないものは非表示にしましょう。全部非表示(チャートを開いている通貨以外)にするといざ取引するときにできないので、取引する通貨は表示しておく必要があります。
個別に非表示にするには、通貨を選択してDeleteを押すか右クリックから非表示を選択します。すべて非表示は開いているチャートまたはポジションの通貨以外全部閉じるので便利です。再度表示させるには右クリックして銘柄を選択して表示したい通貨を選ぶだけです。
チャートのバー数を減らす
オプション内のチャートタブに「ヒストリー内の最大バー数」という項目がありますが、これを減らすと通信量削減になります。
単純にチャートに表示されるバーの数を調整ということですが、減らしすぎると特定のEAやカスタムインジケーターやバックテストなどで正確な値が取得できずエラーが出てしまう可能性があるので注意しましょう
手動で取引する人やシグナルでの自動売買のみであれば、自分でチャートを見て不便のない程度に減らすと良いでしょう。
筆者の場合、シグナルによる自動売買のみなのでチャートはEAを貼り付ける用に1つだけ、気配値の商品数は数個程度、ヒストリー内の最大バー数は100とかまで削っています。
これらの方法は残念ながら裏技的なものではなく普通の節約術なので、これでもスペックが足りないと感じるようであればアップグレードするようにしましょう。
メモリ使用量が増えてきた場合
MT4をずっと起動しているとどんどんメモリ使用量が増えていくことがあります。そんな場合は一旦MT4を再起動すればまた少なくなります。週末にでも一度再起動するようにすれば良いでしょう。