私は数ヶ月間、実際にオートチャーティストを使ってトレードをしました。
結果、あまり勝てなかったんですが(笑)その経験を元に「どうしたら勝てるか?」という情報をできるだけ提供したいと思います。
また、使い方をマスターするのは当然なのでこのページを参考に、しっかりとオートチャーティストというものを勉強してください。
オートチャーティストの検証結果で得たこと
オートチャーティストを使ってみて思ったことは、
従うだけで簡単に勝てる夢のようなツールではないということ。
オートチャーティストはテクニカル分析結果を提供してくれますが、そこからさらに自分の必勝パターンを見つけないといけないと強く感じました。
ダマシを避ける
実はこのパターン結構多いです。普通に騙しまくりです。
ダマシを避けるためにローソク足2本分は様子を見たほうがいいと言われています。
また、さっきまで支持線だったものが抵抗線に変化することも多いので、それまで待つという方法もあります。オートチャーティストだけではこういった判断を教えられることはありません。テクニカル分析の知識はオートチャーティストだけでは身につけることはできないので、過信しすぎないようにしましょう。
勝率だけにとらわれない
オートチャーティストの勝率は単純に目標価格に到達するであろう統計情報です。
例えばこのパターンをよく見ると、完成したときの価格と目標価格の差が10ピップスもありません。
この場合勝率だけではなく、損切りと利確の比率と勝率を計算してプラス期待値にならないといけません。
結局、少し戻したところでエントリーするなどといった、テクニカル分析の知識をベースにした最良判断が必要になってくるということです。
どこで損切りすればいいの?
オートチャーティストでは具体的な損切りラインは教えてくれません。
期限切れといって、その分析結果がもう効果がないという状態に変化はするのですが、本当にそこまで保有していいのか?という疑問があります。
オートチャーティストが提供する情報だけでなく、もっとチャート全体を見られるようにしておくべきだと、私は思います。
結論、使いまくって自分のものにするしかない!
残念ながらすぐに勝てるようにはなりません。
次の項目から説明するオートチャーティストの使い方を参考にマスターしてください。
公式サイトのマニュアル
まず、オートチャーティストには日本語でわかりやすいマニュアルが用意されています。チャートパターンなどの見かたも説明されているので、基本的なことはこちらのマニュアルで勉強したほうがいいです。
http://www.autochartist.com/aclite_static_files/user-manual-japanese/index.html
分析結果の見かた
オートチャーティストでは、大きく分けて3種類のテクニカル分析が用意されていて、「チャートパターン」、「フィボナッチパターン」、「キーレベル」と呼ばれています。
実はオートチャーティストが示すパターンはすごくシンプルで、ブレイクしたらパターンが完成し、グレーの部分を目標価格としているだけです。
キーレベルというのは、要するに支持線または抵抗線のことで、そこをブレイクすれば完成というパターンです。こちらも先程のチャートパターンと基本は同じです。
最後にフィボナッチパターンですが、これは少し特殊なので個別の使い方を勉強しておいたほうがいいでしょう。例えばABCDやガートレーといったパターンがわからないならグーグル検索すればOKです。まぁフィボナッチも、完成したら0.382や0.618といったところまで値動きがある、といった予測なので難しくはありません。
新規ポジションを取るタイミング
トレードのタイミングは、パターンが出来上がったら新規ポジションを取るというのが基本です。
しかし冷静に考えてみるとわかりますが、オートチャーティストだけで勝てるようになるなら誰も苦労しません。
では、何が要求されるかというとエントリーやクローズのタイミングといった裁量判断や、そのパターンの完成度や強弱といったテクニカル分析の知識による取捨選択などです。オートチャーティストは、こういうパターンができたよと教えてくれるだけというのを理解しましょう。
私の検証では、70%以上の的中率のパターンで、なおかつ目標価格まで遠いパターンに絞ってトレード(リターンに比べてリスクが大きいものを排除)したにも関わらず、利益を出せたトレードは50%を下回りました。
闇雲にオートチャーティストに従うだけでは勝てません。では、どういった方法で勝率を上げればいいのか?を考えていきましょう。
形成中パターンの使い方
形成中のパターンとは、形成完了パターンになる一歩手前のものなので、これを見ながらトレード準備をします。
注意しないといけないのが、矢印の方向に行ってブレイクすれば完成するという意味で、矢印の通りの値動きを予想しているのではありません。
すべてのテクニカル分析は、ローソク足が確定してから形成完了になります。しかし、形成完了まで残り時間わずかなのにひっくり返るわけがないという状況もあり得ますよね。それをご丁寧に時間ピッタリまで待つ必要があるのか?というとないと思う人も多いでしょう。そういった場合に、形成中パターンを見ておけばフットワークを軽くすることができるでしょう。
検索フィルターを使って絞り込む
はっきり言って、オートチャーティストでは価値のない分析が結構あります。出現した分析パターンをすべてトレードするというはオススメできません。
そこでフィルターを使って検索結果を絞り込みます。
絞り込み検索は、テクニカル分析の知識がないと難しいかもしれませんが、単純に数を減らすという考えでOKです。
公開されている的中率を見ながら、どういう設定が望ましいか考えていきましょう。
パフォーマンス統計の勝率を参考にする
勝率はパフォーマンス統計のタブから見ることができます。この統計を参考にして、除外するものを考えていきます。自分のトレードスタイルに合わせて好きに変更してください。
Clarity(トレンドの明確さ)
わかりづらいですが、0.0が目盛り10、1.0が目盛り0になります。高品質=数が少ないと覚えておけばOKです。
トレンドの明確さとは、ギザギザした動きよりハッキリとした動きのほうが品質がいいということです。目立った差はありませんが、数を絞りたいなら上4つ(目盛りを7)にしておけばいいでしょう。
Initial Trend(初期トレンド)
初期トレンドとは、パターンに突入する前のトレンドの強さのことです。暴騰暴落したあとのヨコヨコパターンのほうが品質が良くなる傾向にあります。
統計を見ても品質が良くなると勝率が良くなるのがわかります。かなり数を削りたいなら上2つ(目盛りを9)にして、増やしたいなら5や6に設定するといいでしょう。
Uniformity(パターンの均等性)
均等性が良いということは、支持線や抵抗線に接する点が長時間にわたって均等であるという意味です。
こちらも表示されるパターンの総数を自分のスタイルと相談しながら、目盛りを6くらいにしておくといいでしょう。
Breakout strength(ブレイクアウト時の強さ)
ブレイクアウトの強さとは、パターンが完成したときの強さで、強い(でかいローソク足になる)ほど目標価格に到達しやすいというものです。
わずかな差ですが、弱いほど勝率が低くなっています。1.0(目盛り0)が大多数なので、1目盛り上げるだけでかなり数を減らせます。
Overall Quality(全体的なパターン品質)
よくわからなかったり、面倒であればこの項目を変更するだけでも十分です。
低品質は数が少ないですが、できれば0.7(目盛り4)以上に設定しておくのをおすすめします。
チャートパターン別の勝率
次にチャートパターン別の勝率の違いを見てみましょう。
ペナントパターンが飛び抜けて勝率が低いのがわかります。出現率も高いので、思い切ってペナントは無視するという選択はいいと思います。
逆に、ヘッドアンドショルダーは信頼性が高いですが、出現率が低いのがネックです。
通貨ペア別勝率
次に通貨ペア別に見てみましょう。
多少の違いはありますが誤差範囲だと思います。ということは、スプレッドなどで考慮するべきでしょう。同じ勝率でもマイナー通貨はスプレッドが広いので、メジャーな通貨以外は無理してトレードする必要はありません。
ロングとショート、時間足別の勝率
次は、Direction(ポジション方向)とInterval(時間足)です。
見ての通り差はありません。ロングもショートも、15分足だろうと日足だろうと、そこに勝率に違いはないということなので、これらは気にしなくてOKでしょう。
15分足でトレードするとたくさん数をこなせますが、めちゃくちゃ忙しくなります。相場に張り付けない人は4時間足と日足だけを見たほうがいいでしょう。
発生時間帯による勝率の違い
表示されている時間に13時間を足すと日本時間になるので、深夜1時から6時までは極端に勝率が下がっています。特に15分足と30分足のパターンにおいて顕著です。1時間足以上ならトレードしても問題ないかな?というくらいです。
実際にエントリーするタイミングが深夜でも問題ありません。パターンの発生時間が深夜だと勝率が下がるということを覚えておきましょう。
フィボナッチパターンの統計がない?
実はフィボナッチパターンだけ勝率の統計がありません。ないので、なんとなくでやるしかありません。調節して、検索結果を確認して…を繰り返して自分のトレードスタイルに合わせましょう。
キーレベルの検索結果をフィルター
キーレベルはシンプルに抵抗線、支持線をブレイクするパターンのことです。
なぜかキーレベルだけ形成完了ではなく「ブレイクアウト」と表現され、形成中は「アプローチ」になります。言葉は違いますが結局は同じものです。ブレイクしたものとブレイク前の準備段階のものです。
チャートパターンと明確に違う点があります。それはブレイク前のアプローチも勝率の統計が公開されている点です。しかも80%くらいとかなりの高確率。
ということは、アプローチは少なくともキーレベルまでは到達しやすいということです。キーレベルに到達して反転すれば終了、ブレイクすればブレイクアウトとして完了します。
さて、キーレベルの検索フィルターについてですが、めちゃくちゃ少ないです。
パターンの表示期間は横に長いかどうかですね。長期間にわたってキーレベルを超えられていないということはそれだけ信頼性があるということです。
パターン品質の3点から10点は、その抵抗線(支持線)に到達して超えられなかった回数です。もちろん回数が多いほうが信頼性が増しますが、統計データを見てみましょう。
3.0が3点という意味です。
8点から10点は出現回数が少なすぎてアテになりません。そして3点でも勝率が極端に低いわけではないので、キーレベルに関しては無理してイジる必要はないかもしれません。数を減らしたい場合はパターンの表示期間を長くすると良いでしょう。
パターンが出現した時間帯別の勝率です。チャートパターンと比較すると、日本時間真夜中の勝率も少しマシです。15分足だけ気をつければいいかなというくらいです。
検索フィルターを変更したら過去のトレードを確認する
期限切れのトレード機会を見ると、その後目標価格に到達したかを確認することができますし、どれくらいの頻度でトレード機会が出現したかもわかります。減らし過ぎたと思ったらもう一度フィルターを変更しましょう。
ポジションの決済タイミングは期限切れパターンを参考にする
オートチャーティストの期限切れとは一言で言うと、トレード終了を知らせるものです。
ブレイクして完成したパターンが期限切れに移動するのは、目標価格に到達した場合、到達せずにある程度の時間ヨコヨコになった場合、短時間で真逆に行った場合、の3つです。
ある程度オートチャーティストを使い慣れたら、どの程度逆行したら(または時間が経過したら)期限切れになるのか掴めるようになってきます。過去のトレード機会を振り返って勉強しましょう。
目標価格はテクニカル分析に基づいて算出されているので、抵抗線のように結構な確率で反発します。目標価格に到達したらあまり欲張らず、スルっと抜けないようであれば手仕舞いしたほうが無難です。
こういったスルっと目標価格を抜けるパターンで利を伸ばしたいなら、決済指値は置かずに手動で決済をするかトレーリングストップを使うといいでしょう。
MT4のプラグインとブラウザの違いを比較
オートチャーティストのメインはブラウザベースですが、MT4プラグインも用意されています。
このプラグインはすべての業者で共通しているので、ダウンロード先がわからない人はオートチャーティスト公式サイトからダウンロードして利用してもOKです。(オートチャーティストに対応していない業者で使っても意味ないですよ)
インストール方法は簡単で、途中でインストール先のMT4を選択する画面が出るので選ぶとその業者のMT4にプラグインをインストールできます。
ブラウザで見るオートチャーティストとMT4で見る場合の違いと、戦略を比較してみます。
左下に検出されたパターンが表示され、Viewボタンをクリックすると自動的にチャートがその通貨と時間足で表示され、パターンと目標価格などが表示されます。
そのままトレードすることができるので一見すると非常に便利ですが、次のようなデメリットがあります。
- パターンが出現した時間が表示されない
- ブラウザ版で使える複雑な検索フィルターが使えない
- 期限切れになったかわかりづらい(リストから消えるだけ)
- 新着のパターンの通知がない
個人的には、ブラウザ版とMT4の両方を使ったほうがいいと思っています。
このどちらも不便さを感じるのが、オートチャーティストに対する個人的な不満です。
パターンが発生したらスマホで通知を受けることは可能か?
結論から言うとできません。
求める機能は、検索フィルターで絞り込んだパターンが出現した時にスマホで即通知を受け取る、ということで満場一致だと思います。オートチャーティスト側がオススメするものなんて意味はないでしょう。
ではなぜ通知を受け取ることができないのか?
オートチャーティストは個人トレーダーに直接サービスを提供しているのではありません。FX業者にサービスを提供しています。なので、直接オートチャーティストのサイトで登録をしてもデモ版なのでデータは遅れて配信されますし、スマホアプリも同様です。これは、メタクオーツ社とMT4に置き換えることができますね。
オートチャーティストは対応業者を通して利用することが前提であり、スマホに最適化されていないのが現状です。
スマホ以外の通知機能
まず、新しいパターンが発生すると検索のところにビックリマークが表示され、ピポっと音が鳴ります。ブラウザを開いていれば新しいものが出現するたびに気づきます。
それ以外には設定したメールアドレス宛に最大1日3回のレポートが送られてきます。
これはリアルタイムではなく、絞り込んだ検索結果のレポートの通知ではないので個人的に無意味だと思っています。
現状、短期売買であればあるほどパソコンに張り付いて監視する必要があるということです。
オートチャーティストに対応している海外FX業者
オートチャーティストの公式サイトで、提携しているFX業者のロゴが確認できます。
https://trader.autochartist.com/sign-in/
Forex.comやOANDAのように有名業者もたくさんあります。
その中で日本人が特に使いやすい業者をピックアップしてみます。
Axiory
日本人にかなり人気の業者です。詳細は下記ページを参考にしてください。
Axiory公式サイトのオートチャーティストに関するページもどうぞ。簡単な説明とMT4のプラグインのインストール方法が書かれています。
Tickmill
最近個人的に注目している業者です。500万円以上の口座残高でVIP口座になり、1ロット往復手数料が業界最安値の2ドルにまでなります。スタンダードでも非常に手数料が安いのが魅力です。
公式サイトは日本語に対応していて、日本語サポートもいるので結構使いやすいと思います。
Tickmillのページが404です