国内業者と比較して、海外FX業者ではMT4を採用しているところが多いです。ハイレバレッジ目的で海外業者を利用したり、高機能なチャートだけをデモ口座で利用したりと色々使い始める理由がありますが、それほど難しくはありませんのでこのページを参考に基本的な使い方をマスターしましょう。
MT4と口座を用意する
メタクオーツ社純正MT4(http://www.metatrader4.com/)
開発元が提供するデモ口座専用MT4ですが、現在はメタクオーツからMT4をダウンロードすることはできません。
信じられないことですが、ダウンロードリンクまであるのにダウンロードしたらMT5なんです。騙してまでMT5をダウンロードさせたいという強い意思が感じられます。
というわけでMT4を使いたい場合は必ずどこかのブローカーのデモ口座を使わないといけません。そうなるとチャート見たいだけなのに登録とか面倒な〜と思うわけですが仕方がありません。
国内業者のMT4を使う場合は別サイトを参考にしてください。
海外FX業者のXMのデモ口座ならこちらの記事を参考にしてください。
MT4にログイン
まずMT4を起動するとログイン画面が出てくるので、IDとパスワードを入力し接続先サーバーを選択します。ログインIDとパスワードと接続先サーバーは必ずセットになるので間違えないように注意して下さい。
ウィンドウの整理
MT4では小さなウィンドウが沢山表示されており、それらを自由に配置することが可能です。何をすれば良いかわからない方はまず全部閉じてみましょう。
すっきりしたところでトレード可能な通貨を表示してみましょう。気配値表示ウィンドウはマウスで移動させることが可能で好きな位置、大きさで配置することが可能で、MT4の外にも出すことができます。
デフォルトでは気配値に全ての通貨が表示されていないことがあるので右クリックをし「全通貨ペアを表示」を選択する必要があります。好きな通貨だけを表示するには、右クリックから「通貨ペア一覧」を出し追加と削除を行ってください。
ここで「設定」をクリックするとその通貨のスワップなどが確認できます。また、気配値で表示している通貨ペアのみ新規チャートの表示と新規注文が可能です。この仕様はスマホ用アプリでも同様なので覚えておきましょう。
チャートを表示する
例として日経225先物とダウ先物のチャートを表示してみます。海外FX業者では通貨や先物も同じようにあるので表示方法は同じです。気配値で通貨を右クリックして”チャートを表示”を選ぶだけです。
そのままでは使い勝手が悪いのでお好みに合わせてカスタマイズしましょう。
チャートにテクニカル指標を表示
いろいろなテクニカル分析が存在しますが、基本的なチャートに表示する方法は同じです。いくつか代表的なテクニカル指標をチャートに表示してみましょう。
表示したいテクニカル指標をダブルクリックまたは表示したいチャートにドラッグアンドドロップすると設定ウィンドウが表示されます。パラメーターの値はそれぞれの指標により違いますが、色の設定や表示したい時間足の設定などは他の指標でも同じなので使い方を覚えておきましょう。とりあえず表示するだけなら何も変更せずにOKボタンを押すだけで表示されます。
新規注文と決済注文発注
注文画面はキーボードのF9を押すか、上部メニューの新規注文をクリックすると出てきます。試しに成行注文で買いか売り注文を出してみましょう。完了したらOKを押しウィンドウを閉じます。保有中のポジションの確認はターミナル(Ctrl+T)で行います。
次は決済注文をしてみましょう。決済したい注文をダブルクリックして下さい。注文画面が出てきましたが、注意しないとダメなのがこれは決済専門の画面ではなく新規注文もできてしまうということです。成行決済をクリックすると先ほどと同じように注文が発注されて完了となります。
あらかじめ注文を出しておく「指値」と「逆指値」注文
「ここまで下がったら買いたい or 売りたい」、「ここまで上がったら買いたい or 売りたい」という場合には「新規指値(逆指値)注文」を出しておきましょう。Buy Sell Limit Stopがややこしいので画像を参考にしてください。たとえ間違えても変な注文はエラーが出るので安心してください。
注文発注画面の注文種別を「指値または逆指値注文(新規注文)」に変更します。同時に決済の注文も出しておくことが可能です。決済価格は「決済指値」と「決済逆指値」に入力します。指値が利益側、逆指値が損失側の価格になります。
発注済み注文に設定している指値を設定・変更してみましょう。変更したいポジションをダブルクリックして注文発注画面を出します。そして注文種別を「注文の変更または取消」に変更します。「現在値との差」を入力し下段にコピーすると簡単に価格を入力できます。レートが5桁(クロス円は3桁)の場合10ポイントが1ピップになります。業者によっては注文可能価格の範囲が制限されていたり、入力した価格がおかしい場合はエラーが出て注文が通りません。
簡単に発注ができるワンクリックトレード
デフォルトではオフになっているため使う前にオンにする必要があります。上部メニューから”ツール”-“オプション”-“取引タブ”に移動し”ワンクリック取引”にチェックを入れましょう。準備ができたらトレードしたい通貨のチャート上で右クリックを押し”ワンクリックトレード”があるのでそれをクリックすると注文パネルが出現します。あとはロット数をセットしBuy(買い)かSell(売り)を押すだけでOKです。このパネルは新規注文のみで決済はできないので注意しましょう。ワンクリックで決済するには注文一覧右端にあるバツをクリックしましょう。
トレーリングストップ
ある程度利益がある状態からマイナスにはもうなって欲しくない、そういう時には逆指値注文の価格を利益確定の価格に設定すれば良いですね。そこからさらに利益が広がったのでまた利益確定ラインを上げる・・・そういったことを自動でしてくれるのがトレーリングストップ機能です。下記画像のように100.50で10pipsのトレーリングストップを設定するとまず100.40で逆指値が設定されます。これ移行100.40より下がることはなく、常に最高値より10pips下に設定されます。100.501になれば逆指値は100.401に設定され、100.401より下がることはもうありません。
設定方法は、トレーリングストップを設定したい注文を右クリックし好きな値を決めるだけです。40ポイントであれば4ピップスとなるので、含み益が4ピップス以上の時にトレーリングストップが発動し、その時点から-4ピップスの価格が逆指値としてセットされます。注意点として、トレーリングストップはMT4を終了させると消えてしまいます。
スプレッドを表示させる
通貨一覧が表示されているところで右クリックしてスプレッドを表示するチェックを入れるとレートの横に表示されるようになります。
現在は多くの場合、USDJPYなどのクロス円ペアは3桁(100.xxx)、EURUSDなどは5桁(1.xxxxx)で表示しています。
USDJPYのスプレッドが17となっているなら17ポイントと読み、10ポイント=1ピップスなのでこの場合1.7ピップスがスプレッドになります。
取引明細の保存
確定申告や収益の確認に役立つ取引明細を保存しましょう。ターミナルの口座履歴タブをクリックすると取引履歴が表示され、そこで右クリックをすると表示する履歴の期間を指定することができます。
期間を指定したら右クリックからレポートの保存を選択し保存先を決定しましょう。htmファイルで保存されます。
リアル口座では取引があれば1日1回”Daily Confirmation”が、1ヶ月に1回”Monthly Confirmation”というメールが送られてきます。これは取引明細を自動的に送ってくれるのというものですが、必要でないならサポートに頼み送らないようにしてもらいましょう。また、逆に欲しいのに送ってこない場合もサポートに連絡しましょう。