cTraderはMT4と比べて非常に優れたアプリケーションだと思いますが、ほぼ100%のシェアを誇るMT4とは具体的にどういう違いがあるのか?cTraderの魅力を掘り下げようと思います。
多分途中からMT4の悪口に聞こえるかもしれないけど気のせいです。それはMT4が本当に駄目なんだと思います。
まずは基本の日本語対応
まっ当然ですね。
正直、日本語表示でも「米ドル/円」じゃなくて「USD/JPY」って表示してくれたほうがわかりやすいけど、全体的にはOK。
cTraderはスプレッドが狭い?というのはちょっと違う
これはさすがにMT4だろうとcTraderだろうと関係ありません。
cTraderは基本、どこの業者を使っても手数料制の口座になります。これはcTraderのメリットを潰さないためです。
手数料制は当然、手数料無料口座よりスプレッドが狭いので言いようによってはcTraderはスプレッドが狭いとなるかもしれませんが、さすがにそれは印象操作です。
カスタムインジケーターと自動売買(cBot)もあるが、MT4と比較すると少ない。
これがMT4からシェアを奪えない理由かも…
MT4で使われているプログラミング言語はMQL4、cTraderはC#なので互換性がありません。
互換性がないだけでちゃんと同じようなことはできますが、そもそも流通している自動売買やカスタムインジケータの数が全然違います。
日本人でcTrader用のインジケーターを配布してる人なんて皆無でしょう…
cTrader公式サイトでcTrader用のインジケーターや自動売買ソフトがユーザーにより公開されているので、チャート用になにか探してる人はここで探してみてください。
cTraderを採用している日本国内業者はなし!
残念ながら今はゼロです。
代わりにcTraderを採用している日本人にも人気の海外FX業者を紹介します。
大手の安心感があるFxPro
FxProは日本のレバレッジ規制があったころからずっと知名度があります。
また世界的にも有名な業者なので詐欺の心配はありません。
ただ、最近は日本人顧客へはあまり力を入れておらず、日本人サポートがいなくなってしまいました。
FxProの口座を放置してたら再開設が必要になったのでやってみました。
— ヨネダ メガネ(海外FX) (@fxsearch1) May 10, 2019
デザインがまた変更されててかなり洗練されてます。以前からFxProの会員ページは結構使いやすくて好きです。取引口座じゃないウォレットに、一旦資金を退避させられるのも良い。 pic.twitter.com/D5gG5rPbRb
サイトは日本語に対応しているので使いやすのは使いやすいです。
総合的にバランスが良い私のメイン業者、Tradeview
手数料がFxProより安く、信頼性もOK!ということで私のメイン業者です。
入出金もビットウォレットなど便利なものには一通り対応。
日本人に人気のAxiory
日本人御用達の業者。ユーザー数が結構多いのでTwitterとかでも簡単に情報収集できるのが○。
cTraderに求めるもの、それは信頼!
そもそもの能力が高いcTraderなのですが、実はTradeviewとかではMT4口座のほうがコストが安かったりします…
MT4より使えるインジケーターが少ないし、それでもcTraderを使いたい理由はズバリ「信頼性」なのです。
cTraderはDMA, NDD, STP
DMAはダイレクトマーケットアクセスの略で、トレーダーは直接市場(インターバンク、リクイディティプロバイダー)にアクセス可能という意味です。多くのブローカーではトレーダーは市場にアクセスしておらず、ブローカーが内部で注文を処理しています。
NDDはノンディーリングデスクの略で、トレーダーの注文がブローカーによって約定拒否または約定遅延されることがないという意味です。ディーリングデスクとは、現在人力で行うことはありませんが、システムで自動的にブローカーに不利な約定を拒否したり遅延させるシステムを指し、マーケットメイキングとも言われます。
STPはストレートスループロセッシングの略で、ブローカーに邪魔されずトレーダーの注文は自動的に処理されるという意味です。
cTraderはこのすべてを満たしており、これすべてを満たしていないとECNにはなりえません。
ブローカーによる価格操作なし
指標発表時などにブローカーがレートを操作しないという意味で、これは非常にトレーダーに有利な環境です。米雇用統計発表時でもレートが止まらず、約定スピードも落ちません。
ただしECNでもスプレッドは広がりますし、流動性がなくなれば約定しなくなるので誤解しないように。
そもそもMT4とは作りがまったく異なるのが特徴です。作りが違うということは業者自体のビジネスモデルも違うということ。
A-Book業者がいい!
まさしくこれ!
A-Bookとは顧客の損失を自社の利益としないビジネスモデルです。
反対はB-Book。スプレッド固定の国内業者は全部これです。
B-Bookが悪いわけではないですが、A-Bookは顧客に儲かってほしいのです!儲かってトレードをし続けてくれるのが利益になるから。
自分はそういうところでトレードしたいなぁと思ったのがcTraderに惚れたキッカケなのです。
cTraderはMT4と違ってA-Bookを前提としたアプリケーションなので安心です。
板情報が閲覧できる
板情報は現実に存在する注文を価格帯別に閲覧することができる機能です。市場取引である株取引などでは当たり前に存在するものですが、MT4ブローカーや国内の固定スプレッドブローカーでは見れませんよね。これは市場に繋がっていないからです。
VWAP(出来高加重平均価格)も市場取引では当然のようにあり、存在する最良の価格での約定が可能となり大きな注文でもブローカーはリスクを少なくすることができるのでcTraderではMT4と比較して大きな注文に対応可能です。
これらはDMA、NDD、STPそして真のECN環境であることを証明します。
ぶっちゃけ板が見れたところでトレードに影響はないと思います。見れるのが重要という感じ。
cTraderの便利な機能!
ここからは便利な機能を紹介します。ホントすごいので注目。
チャートなどのデータをクラウド保存
cTrader標準機能、「cTrader ID」を使うと、クラウドにチャートのデータ、お気に入り通貨などを保存することができます。cTrader IDでログインすると普段とは違うパソコンまたはスマホでの利用、さらには別のcTrader採用ブローカーに移動しても同じ環境を簡単に再現することができます。
MT4でこれができないとか辛すぎる!
さらに、プライスアラート、約定通知や入出金完了通知、ロスカット通知をメールで送ることもできるようになります。
時間表記を日本時間に変更可能
cTrader上で表示される全ての時間を好きな時間帯に変更することができます。
MT4はこれができないのですが、これってそんなに難しいことなんでしょうかね…
多すぎる時間足とティック足
1分足から月足まで、さらにティック足まで豊富に用意されています。
ぶっちゃけ多すぎてこんなに使わないけどね。
複数の注文を同時に処理して高速約定を実現
実はMT4では同時に1つの注文しか処理することできません。そのため、全決済スクリプトを利用しても、一気に決済するというより順番に決済していくだけなので、全てを決済するまでかなり時間がかかります。
しかしcTraderは文字通り一括で決済可能なので、スリッページの発生などを抑え、有利な価格での決済が可能になります。
cTraderでの全決済の様子を録画してみました。18個のポジションを決済するのに約0.2秒でした。スペックも関係しそうだけど3個くらいなら完全に同じ時間に約定してます。MT4よりは早いでしょうね。
— ヨネダ メガネ(海外FX) (@fxsearch1) March 18, 2020
ちなみに滑りに関しては流動性とロットによるのでなんとも言えません。 pic.twitter.com/dmuCtz926J
あらかじめ指値と逆指値を設定しておけるワンクリック注文
cTraderのクイックトレードとは、ワンクリックまたはダブルクリックで注文可能な即時注文機能です。
事前に決済指値と逆指値を設定可能で、毎回手動で決済注文を設定する手間を省くことができます。さらに許容スリッページの設定も可能で、0に設定することで不利な滑りを完全になくすことができます。
予定損益を見ることができる
cTraderでは注文発注前でも、損益額が表示されます。MT4は表示されないのですごく不便です。
ここまで行ったらこれくらい損する、というのが一目瞭然。ロットの調整も簡単に。
1つのポジションに対して取引量を増減させることが可能
FIFO注文のように、10万通貨の内2万通貨だけ決済したり、逆に2万通貨増やすことも可能です。
MT4だと同じ通貨ペアの注文を足す(ナンピンとかで)と、2つの注文が表示されますよね?
cTraderでもそうなんですが、cTraderは一つの注文にまとめることも可能です。
シンプルにポジション数を変更するだけ。1ロットから1.5ロットに増やしたら、0.5ロットの追加注文というだけ。大量にポジションを持っても見た目スッキリ!
通貨ペアのフィルタリングでマイナー通貨も一発検索!
JPYと検索すればクロス円の通貨がすべて表示されます。これができないMT4では探しまわらないとダメなのでストレスです。
取引成績を見ることができる
口座の残高推移グラフやこれまでの取引の統計を詳細に見ることができ、成績を簡単に振り返ることができます。
詳細な約定データが閲覧可能
約定時間は0.001秒単位で記録され、約定にかかった時間も見ることができます。スワップも履歴を見ることができるので、昨日はいくらのスワップが発生したのかちゃんと見れます。
cTrader用の便利なツール
最後に、公式でも紹介されているツールを紹介しておきます。
MQ4 to cAlgo Converter
MT4用のプログラミング言語からcTrader用のC#へ変換してくれるツールです。変換できないものもありますが、一度試してみるのもよいでしょう。
cTraderの使い方がわからない…そんな方には
トレードに必要なcTraderの使い方を下記ページで解説してます!
いつも記事を楽しく読ませていただいています。この記事とは関係ないのですが、海外FX会社について海外の方のレビューや評判が読めるサイトはご存知でしょうか?
海外FXについて日本人が書いたものより海外の方の意見を参考にしてみたいです。もしご存知でしたら教えて頂けますか?よろしくお願いいたします。
https://www.forexpeacearmy.com/
Forex Peace Armu(FPA)がもっとも有名なサイトです。
その特徴は管理側が業者の自演レビューを厳しく見張っているところで、数多くの有名業者が自演レビューをバラされています笑
といっても所詮はレビューサイト。個人的にはあまり価値はありません。
文句が言いたい人が多く集まって、本当に役立つ情報は少ないからです。